理不尽を経験する意義

WBCで日本代表チームの監督をしていた栗山秀樹が雑誌のインタビュー記事で、「野球の良い所は理不尽を経験できること」と言っていた。
そして、「理不尽を正しく乗り越える経験をして本物の強い選手になれる」と言っている。

野球のみならずスポーツは理不尽なことが多い。審判が誤審をしたり、ケガをしたり、練習量が多くても努力は報われない経験もする。
そんな理不尽を経験した時、どのように対処するのが良いのか。正しいのか。ということをスポーツは教えてくれる。

実のところ、人生や仕事、もちろんゲームでは「理不尽」の正しい対処法は経験できない。
また「観戦者」も経験できない。スポーツの実践者だけが理不尽の持つ意義と正しい対処法が経験できる。

スポーツで実感できる理不尽への正しい対処法とは、「腐らず、愚痴らず、投げやりにならず、理不尽な経験に復讐を誓う」ということである。
「いまに見ていろ。見返してやる。舐めた奴を後悔させてやる」と思って更に練習に邁進するということである。

愚痴ったり、投げやりになっても決して結果が出ないということをアスリートは経験から知っているし、頭に血が上るとケガをしたりミスをすることを痛い程経験しているから、トップアスリートが不満や愚痴や悪口を人前では言わないのは結果的にマイナスにしかならないことを知っているからである。

ゲームならばリセットすれば済むし、仕事で理不尽に遭遇しても、誰かに愚痴ったりライバルの足を引っ張たり、違うことに逃げたり、またはリベンジなんてしないで許すのが大人の対応とやせ我慢したり、仕事ではなく生活の中で理不尽に遭遇すると人間不信になったり人生を悲観したり、正しい対処法に到達できないものである。

逆に、理不尽に遭遇させてもらえた意義があり、それは、精神を一点に集中できる機会を得られ、更に己の実力を強化できる恩寵的試練ということである。
故に、理不尽の正しい対処法は「反骨精神の煥発」の一点である。理不尽を許し水に流すとか悲観するという選択は間違いである。

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この記事へのコメント

ゆりぴょん
2023年12月15日 10:48
お久しぶりです。

いつも楽しくブログやTwitter…
XですねΣ( ̄。 ̄ノ)ノ
拝読してます。

今回の記事では栗山監督のことが展開されていましたが、
棋士の方々も同じような事を指摘していたことを、以前に知ったことがあります。

残念ながら、私はまだ肝心の読書はしていないのですが
ブックレビューで見かけました。

・強い棋士たちは、絶対に人の悪口を言わない。
・クリアな思考と集中に負の感情は大敵だから。

野球や将棋など、何かを極める人ってやはり行きつく先は同じなのかもしれません。


将棋カメラマン 弦巻勝著
さき
2023年12月16日 12:05
はじめまして。私に対して、可愛げがないとかしつこいと言う人もいますが、私は自分のことを、芯の通った男気のある女性で、辛抱強い粘り強い性格だと思っています。最近は、生活面で経験したことのない理不尽が続けて起きていて、今までのやり方では上手くいかなそうだなと感じています。理不尽をぶつけてくる相手の言う通りに動いて少しでも円満に行くよう願う方が良いのか、毅然とした態度を貫いて距離をとる方が良いのか迷っているところです。未熟な私に何ができるでしょうか。
エイジ
2023年12月17日 21:42
お久しぶりです。
勝負師というのはミスを嫌いますので同じ結論に到達するように思います。
私の場合は、ミスをしないように「気力」をどんな状態でも欠かないようにしています。>ゆりぴょんさん

こんにちわ。具体的な内容でないとアドバイスできませんが、
第一に、自分良し
第二に、相手良し
第三に、社会も良し
の方法論を考えるべきでしょうね。>さきさん
さき
2023年12月18日 11:52
ありがとうございます。
3つに向き合ってよく考えてみます。
頭の中が少しまとまって、具体的に相談できるようになったら、改めてアドバイスしていただけると嬉しいです。

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