憑依現象と神の御利益の原理

私は以前から、神社にいって神の御利益を受けたとか龍神の憑依現象によって信じがたい奇跡が起きることは事実であることに疑いは持っていないのであるが、「御利益」を与える方法、つまり如何なる原理に因るのか疑問であった。
また龍神が憑依するとか「もののけが付く」とはどこに付くのか疑問であった。

しかしながら、大物主について調べている時に、ホマツタエの一文から霊感を得たので紹介しようと思う。

ホマツタエに因ると、大国主が建国の偉業について自慢していると、「お前の力では無い。私が力を貸したから出来たのだ」と大物主が言ったとある。これはどういう意味かというと、大物主は大国主の「奇魂」と「幸魂」であると言っているので、つまり、本来、人間が持っている「魂」の分量を増やして偉業を為し遂げさせたということらしい。

つまり、神の御利益というのは人間の四魂の分量を増加させることによってご利益を与えるということである。
人間には性質の違った四魂があり、それをまとめて「直霊」という魂になっているらしい。

本居宣長は出雲国造神賀詞に三輪山の神は大国主命の和魂であり、魂には大きく荒魂と和魂の2種があり、和魂にはさらに幸魂と奇魂の働きがあるとしている。それぞれの魂の力とご利益を図にすると以下のようになる。

四魂.gif

いわゆる神というのは「四魂」の分量が多いゆえに神なのであるし「四魂」が神や人間の「本質(核)」である。
自然霊である龍神もエネルギー高い、つまり四魂の分量が桁違いに多いのだ。
龍神というのが、仏陀やイエスの説く「徳が高い者」つまり菩薩や聖人とは違うと思うが、四魂の分量が多いと運が良くなるのは事実である。
また龍神が付くとは、龍の「四魂」が人間の「四魂」の中に入るのである。

龍神以外でも動物霊が憑依する場合や生霊と言った「念」の憑依も四魂に入るが、これは分量が増える「益」よりも「質が変化する悪」の影響が強いので運命や性格が変わる悪い影響が出るから憑依現象には注意が必要である。
四魂流入によって持ち主の「性質」まで入ってしまうのである。
古神道では悪い影響を受けた「四魂」を「曲霊」と呼び、悪い四魂が注入されないように精進潔斎して「行」を行っているようである。

四魂には「質」があるゆえに、四魂の量が多いと徳が高い訳では無いが、徳が高いと良質の四魂の量が多く、運も良いということでありましょう。
神の御利益とは神の魂の注入現象であり、それは良質の四魂の分量を増加させて奇跡を起こすということである。

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