鏡の不思議な魔術

天照大神が祭ってある伊勢神社の「八咫の鏡」は三種の神器のご神体であるが、なぜ鏡がご神体であるかというと、天照大神を映した鏡は天照大神と変わらない力を宿していると天照大神自身がニニギノミコトに語ったからである。

これは非常に興味深く、鏡の不思議な性質について私の考察を説明しようと思う。

西洋でも鏡は古来から「宗教」や「魔術」の必須の道具として使われてきたのは鏡には不思議な性質があるからだ。

私達は鏡は写した物を「反転」させると考えがちであるがそうではない。
鏡というのは対象物を左右反転に写すが上下反転にしない。故に実際には「反転」させていないのである。

それでは、鏡は何を映しているかというと、裏から見た正面を映している。
例えば、「神」という文字を鏡に映せば、透明のセロハンの上に書いた「神」の文字を裏から見た状態と等しいということである。

つまり、鏡に映った顔は、背後から見た顔を見ているということである。

これは何を意味するかというと、例えば、強い光で鏡に「神」という文字を刻印すると、鏡に「神」が左右反転になった形状で入る。
その鏡に光を当て壁に反射させると、壁に「神」という本来の姿が顕れるということである。

魔術では、鏡には映した物を「封印」するとか、神や魔法を他の次元に移動させる力があると言われる。

つまり、鏡に映った天照大神は「左右反転に封印」され、封印されし天照大神を光で反射させて壁に投影すれば、まさに天照大神が「現世」に投射されることになる。まさに、鏡に宿った神が、外界に出現するということである。

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かごめ歌で「後ろの正面だあれ?」とありますが、後ろの正面とは、まさに鏡に映されて岩戸から出て来た天照大神なのです。

2014年に京都国立博物館の発表で、卑弥呼が使ったとされる古代の青銅鏡「三角縁神獣鏡」の精巧な金属製レプリカを3Dプリンターで製作をしたが不思議な現象が観察された。
それは鏡の背面に刻まれた文様が、光の反射で浮かび上がる「魔鏡」と呼ばれる現象が起きたことである。
この話は世間を驚かせ、「魔鏡」が一時期流行したが、実際に伊勢神宮の「八咫の鏡」は、誰も見たことが無いけれども、三角縁神獣鏡と同じような魔鏡なのである。

古神道では、日本人は誰でも心に「真澄の鏡」があると考え、「神の刻印」を個人の「真澄の鏡」に映せば、神が個人にそのまま宿るということである。いわゆる「神の原寸大の増殖」である。
従って、「日々自分の真澄の鏡が曇らぬように、祓い清め明るく正直に生きなさい」と教え、それを鎮魂帰神と呼ぶ。

よく言われるように、「カ・ガ・ミ(鏡)」から「ガ(我)」を抜くと「カミ(神)」になるというのは正しくて、
自分の心に鏡があって、そこに神が100%のパワーを持ったままに移動しているから鏡を曇らせない生活が出来れば、神の力と等しい奇跡が起きると信じることは非常に重要で、それが本物の鎮魂帰神であり神道の惟神の信仰生活である。

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この記事へのコメント

なお
2023年06月06日 08:06
白魔術の本に鏡を割ったら七年間は悪いことがある。
また、割れた鏡に自分を映しては良くないとありますよね。
逆さ北斗
2023年06月06日 14:01
エイジさんが以前指摘されてた、逆さ北斗七星ですが、
これは、北斗七星が鏡に映ったもので、それに天力(?)
が宿り、百戦連勝となる、という意味だったんでしょうか?
なつ
2023年06月07日 23:29
自分の鏡、いつもピカピカでありたいです。
エイジ
2023年06月08日 20:33
鏡が割れますと中に閉じ込められてしまいます。つまり鏡に映すというのは外に出すという意味があるようです>なおさん

北斗七星を鏡に映すと逆さ北斗になりますね。
なるほど、だから逆さで無いと北斗七星の力が出ないのですね。>逆さ北斗さん

自分の胸の鏡に「自分を昼夜守ってくださる神」がいつも映っていると観想すれば、神に感謝するというほんとうの意味が判りますね。>なつさん
2023年06月16日 23:30
コトタマ

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