丑寅鬼門の話
鬼門を信じますか?鬼門を迷信であると考える人は多い。
欧米ではそもそも鬼門という概念さえもない。
しかしながら、日本人は古来より、鬼門の必罰に等しい災難に遭遇し、結果として鬼門を恐れていた。
現在でも読者の方のほとんどが鬼門に関する怖い経験をしたり話を聴いたことがあると思う。
実際に、日本では鬼門を犯すと数々の災厄があり、歴史を鑑みても鬼門災厄・鬼門除けに関する記述も多い。
潜在的に日本人は誰しも鬼門を怖れていると思われる。
本当に鬼門は迷信なのか?
そもそも「鬼門」の考え方は中国から伝播したものの、中国よりも日本独自に発展しており、世界中でもっとも鬼門を恐れる民族である。
特に家相の鬼門の観念は日本独自らしい。
中国では鬼門よりも陰陽五行による気学のほうが主流であり、東北鬼門はあまり重要視しないようである。
香港の有名な風水師は、日本人は家相の「東北(丑寅)鬼門」を異常に恐れることは間違いであると言っている。
なぜ日本には鬼門の悪影響の話が多いのか?
それは、実は日本は「鬼門の国」であり、世界中のどこよりもリアルに鬼門の影響が出る国なのだ。
これからその理由を説明しようと思う。
説明と言っても科学的な話では無い。いわゆるスピチュアルな話であります。
まず、日本国は位置的にも、太陽が一番に昇る地点を東にした世界地図で見ると「東北の隅」鬼門に位置し、
位置だけでなく、東北の鬼門と裏鬼門の西南しか存在しない半月状の国体であるという話から始める。
![1d8246020f17976c60bf0b99a3879600.jpg](https://bluebloomblog.up.seesaa.net/image/1d8246020f17976c60bf0b99a3879600-thumbnail2.jpg)
「鬼門」というのは、陰陽道で方角では東北をいう。干支では丑寅の方位。
この方位に金神の中でも、もっとも力が強い艮(丑寅)金神という神様がいて、艮の金神のいる方角に向かって工事や移転をすると祟りがあるという。丑寅の金神は破壊神であり祟り神であります。
日本が「鬼門の国」であると読み取れる他国の神話や仏教にも諸説がある。
例えば、インドでは、天地創造をしたのはシヴァ神であり最初は最高神であったが、手が付けれない暴れ者であったので他の神々から嫌われ最高神から降格し「破壊神」と蔑まれ隠居させられたとある。
因みに、シヴァは仏教では摩醯首羅天、大自在天、もしくは伊舎那天(いしゃなてん)と呼ばれるので、シヴァと伊舎那天は同一である。
ちなみに伊舎那天は織田信長が名乗った第六天魔王とも呼ばれる。
その隠居させられたのがどこかというと、仏教では伊舎那天(いしゃなてん)の住む国は仏国から東北になっているのであるが、
仏教を信じない大自在天(伊舎那天)を降三世明王が調伏し仏教に改宗させ、東北の国に追いやった(守護させた)とある。
つまり、仏教では、この伊舎那天・シヴァ神が封印された方角が東北(鬼門)の方角だと教えている訳である。
そこで私は、シヴァが隠居した土地は先ほどの地図の位置から「インドの東北」とは日本であると推察する。
さて、日本の宗教である「伊勢神道」においても同様な話があり、北畠親房『神皇正統記』に、日本の国を作ったとされる「イザナギ」はサンスクリットで「イシャナキ」と呼ぶため、伊舎那天(いしゃなてん)」と「イザナギ」は同一であり、神仏習合で、「イザナギ」の本地は「伊舎那天」であるとされると書いてある。
又、伊勢神宮の祭主家・大中臣氏出身の僧・通海が記した『太神宮参詣記』では、第六天魔王が天照大神が仏法の三宝(仏・法・僧)を忌む代わりに、日本国の三種の神器を持つ天皇を守護すると誓ったとされており、その契約の品が勾玉ということである。
つまり、三種の神器を持つ天皇に敵対する者は打ち倒すと第六天魔王が約束したということであるが、伊勢神道においても、色界の四禅天(色究竟天)に在す大自在天の異称である伊舎那天とイザナギは同体視されて習合している。
この話からも伊勢神道は反仏教で第六天魔王系であることが判る。
つまり、純粋な日本神道はその宗教的起源において「廃仏」であり、日本国は仏敵の大自在天に守護されし国体である。
本居宣長や平田篤胤などの国学者が神道を貴び仏教を徹底的に排する背景があるのはこの為である。
以上の説明から、鬼門の金神とは東北(丑虎)に済む「破壊と再生の神」でシヴァ神であり、伊舎那天であり、第六天魔王であることが理解できたと思う。
そして、この第六天魔王は仏教との闘いに敗れ「封印された神」であり、仏教の降三世明王によって足で踏みつけられたままの状態の神である。
空海が「弥勒菩薩が出現するまで日本を護る」と誓って生きたまま入定しているのは、まさに「仏敵」である「第六天魔王=艮(丑寅)金神」が生き返らないように高野山から封印しているということである。
故に、国土に丑寅の金神が封印されているゆえに「鬼門」の力がもろに出る訳で、日本国内においては「鬼門」は迷信では無いのだ。
このような神話の話が「東北に封印された元神」というキーワードで糸のように結びつくが、実際に日本国が迷信を凌いで鬼門の影響が著しく出る国であることも不思議であるが故に、この話は単なる神話の話では無いと私は思う。
さて、第六天魔王であるシヴァ神は高慢で、仏教に反抗した態度を取り、仏陀より自分こそがこの世界の主だと主張した為に、大日如来が降三世明王を使わし、降三世明王に踏みつけられて一度死に、仏教に帰依した新・大自在天として生まれ変わったということである。
私が以前から書いているように、神道と仏教の関係はキリスト教のユダヤ旧約とイエス新約の関係であり、同じく小乗仏教と大乗仏教の関係でもある。
つまり、神道は仏教と合体して最高の力を発揮する。
神道だけでは弱く、仏教だけでは滅びる。
徳川幕府の霊的参謀であった天海の言うように、「日本の神と仏教の神を習合せた山王一実神道を柱にすれば徳川幕府は繁栄する」のである。
歴史を振り返れば、日本国はいつも国粋主義に振れて神道を最高とし、仏教を邪教と排除する動きが出てくる。
しかしながら、廃仏毀釈を行った時に必ず国難に遭遇したのは偶然では無い。
信仰的にも日本人はシヴァ神や道教の神々を仏教抜きで信仰すると法難に遭遇する。
天皇が「神道を信じ仏教を貴ぶ」神仏習合の姿勢であることは霊的に正しいことで、仏教と習合したシヴァ神が存在する日本国は性質が破壊神である故に自然災害が多くなるが、霊的に選ばれし特別な国体であると私は思う。
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欧米ではそもそも鬼門という概念さえもない。
しかしながら、日本人は古来より、鬼門の必罰に等しい災難に遭遇し、結果として鬼門を恐れていた。
現在でも読者の方のほとんどが鬼門に関する怖い経験をしたり話を聴いたことがあると思う。
実際に、日本では鬼門を犯すと数々の災厄があり、歴史を鑑みても鬼門災厄・鬼門除けに関する記述も多い。
潜在的に日本人は誰しも鬼門を怖れていると思われる。
本当に鬼門は迷信なのか?
そもそも「鬼門」の考え方は中国から伝播したものの、中国よりも日本独自に発展しており、世界中でもっとも鬼門を恐れる民族である。
特に家相の鬼門の観念は日本独自らしい。
中国では鬼門よりも陰陽五行による気学のほうが主流であり、東北鬼門はあまり重要視しないようである。
香港の有名な風水師は、日本人は家相の「東北(丑寅)鬼門」を異常に恐れることは間違いであると言っている。
なぜ日本には鬼門の悪影響の話が多いのか?
それは、実は日本は「鬼門の国」であり、世界中のどこよりもリアルに鬼門の影響が出る国なのだ。
これからその理由を説明しようと思う。
説明と言っても科学的な話では無い。いわゆるスピチュアルな話であります。
まず、日本国は位置的にも、太陽が一番に昇る地点を東にした世界地図で見ると「東北の隅」鬼門に位置し、
位置だけでなく、東北の鬼門と裏鬼門の西南しか存在しない半月状の国体であるという話から始める。
![1d8246020f17976c60bf0b99a3879600.jpg](https://bluebloomblog.up.seesaa.net/image/1d8246020f17976c60bf0b99a3879600-thumbnail2.jpg)
「鬼門」というのは、陰陽道で方角では東北をいう。干支では丑寅の方位。
この方位に金神の中でも、もっとも力が強い艮(丑寅)金神という神様がいて、艮の金神のいる方角に向かって工事や移転をすると祟りがあるという。丑寅の金神は破壊神であり祟り神であります。
日本が「鬼門の国」であると読み取れる他国の神話や仏教にも諸説がある。
例えば、インドでは、天地創造をしたのはシヴァ神であり最初は最高神であったが、手が付けれない暴れ者であったので他の神々から嫌われ最高神から降格し「破壊神」と蔑まれ隠居させられたとある。
因みに、シヴァは仏教では摩醯首羅天、大自在天、もしくは伊舎那天(いしゃなてん)と呼ばれるので、シヴァと伊舎那天は同一である。
ちなみに伊舎那天は織田信長が名乗った第六天魔王とも呼ばれる。
その隠居させられたのがどこかというと、仏教では伊舎那天(いしゃなてん)の住む国は仏国から東北になっているのであるが、
仏教を信じない大自在天(伊舎那天)を降三世明王が調伏し仏教に改宗させ、東北の国に追いやった(守護させた)とある。
つまり、仏教では、この伊舎那天・シヴァ神が封印された方角が東北(鬼門)の方角だと教えている訳である。
そこで私は、シヴァが隠居した土地は先ほどの地図の位置から「インドの東北」とは日本であると推察する。
さて、日本の宗教である「伊勢神道」においても同様な話があり、北畠親房『神皇正統記』に、日本の国を作ったとされる「イザナギ」はサンスクリットで「イシャナキ」と呼ぶため、伊舎那天(いしゃなてん)」と「イザナギ」は同一であり、神仏習合で、「イザナギ」の本地は「伊舎那天」であるとされると書いてある。
又、伊勢神宮の祭主家・大中臣氏出身の僧・通海が記した『太神宮参詣記』では、第六天魔王が天照大神が仏法の三宝(仏・法・僧)を忌む代わりに、日本国の三種の神器を持つ天皇を守護すると誓ったとされており、その契約の品が勾玉ということである。
つまり、三種の神器を持つ天皇に敵対する者は打ち倒すと第六天魔王が約束したということであるが、伊勢神道においても、色界の四禅天(色究竟天)に在す大自在天の異称である伊舎那天とイザナギは同体視されて習合している。
この話からも伊勢神道は反仏教で第六天魔王系であることが判る。
つまり、純粋な日本神道はその宗教的起源において「廃仏」であり、日本国は仏敵の大自在天に守護されし国体である。
本居宣長や平田篤胤などの国学者が神道を貴び仏教を徹底的に排する背景があるのはこの為である。
以上の説明から、鬼門の金神とは東北(丑虎)に済む「破壊と再生の神」でシヴァ神であり、伊舎那天であり、第六天魔王であることが理解できたと思う。
そして、この第六天魔王は仏教との闘いに敗れ「封印された神」であり、仏教の降三世明王によって足で踏みつけられたままの状態の神である。
空海が「弥勒菩薩が出現するまで日本を護る」と誓って生きたまま入定しているのは、まさに「仏敵」である「第六天魔王=艮(丑寅)金神」が生き返らないように高野山から封印しているということである。
故に、国土に丑寅の金神が封印されているゆえに「鬼門」の力がもろに出る訳で、日本国内においては「鬼門」は迷信では無いのだ。
このような神話の話が「東北に封印された元神」というキーワードで糸のように結びつくが、実際に日本国が迷信を凌いで鬼門の影響が著しく出る国であることも不思議であるが故に、この話は単なる神話の話では無いと私は思う。
さて、第六天魔王であるシヴァ神は高慢で、仏教に反抗した態度を取り、仏陀より自分こそがこの世界の主だと主張した為に、大日如来が降三世明王を使わし、降三世明王に踏みつけられて一度死に、仏教に帰依した新・大自在天として生まれ変わったということである。
私が以前から書いているように、神道と仏教の関係はキリスト教のユダヤ旧約とイエス新約の関係であり、同じく小乗仏教と大乗仏教の関係でもある。
つまり、神道は仏教と合体して最高の力を発揮する。
神道だけでは弱く、仏教だけでは滅びる。
徳川幕府の霊的参謀であった天海の言うように、「日本の神と仏教の神を習合せた山王一実神道を柱にすれば徳川幕府は繁栄する」のである。
歴史を振り返れば、日本国はいつも国粋主義に振れて神道を最高とし、仏教を邪教と排除する動きが出てくる。
しかしながら、廃仏毀釈を行った時に必ず国難に遭遇したのは偶然では無い。
信仰的にも日本人はシヴァ神や道教の神々を仏教抜きで信仰すると法難に遭遇する。
天皇が「神道を信じ仏教を貴ぶ」神仏習合の姿勢であることは霊的に正しいことで、仏教と習合したシヴァ神が存在する日本国は性質が破壊神である故に自然災害が多くなるが、霊的に選ばれし特別な国体であると私は思う。
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この記事へのコメント
目からうろこでした。
最近自分は信仰心が神様寄りだったので
仏教、日常の中で仏心を忘れないようにしたいと思います。