算命学の運命予知

昨今の運勢学は六星占術や動物占いのように、算命学を基本にしてアレンジしてあるものが大多数である。六星占術や動物占いは確かに「性格」や「宿命」「相性」は算命学に忠実で問題ないので「当たってる!」という場合が多いと思われるが、
もっとも大事で算命学の真骨頂である、いわゆる時期を占う「運勢」がかなり出鱈目というか簡略してアレンジしてあるので絶対的に不正確であると言わざるを得ない。

今まで「ここは違うな」と思ってはいたが、説明を書くのが面倒なので書かなかったが今回はさわりだけでも書いて置こうと思う。

結論を言うと、12年間で2年間訪れる天中殺や殺界とか空亡というものは、時期によって運勢が固定されているものではない。
つまり子丑中殺だからこうなるという時期によって性質が決定されるので無いし、天中殺はいつでも運勢が低迷するのでは無く、上昇する天中殺もあるということ。

算命学では人間の運勢は10年周期で変わる。その10年の周期には5種類の性質があり、それは天中殺(空亡)によって決定される。
その10年間の生き方の成果が天中殺(空亡)で顕れる。
従って空亡は、子丑のような年回りで性質が決まるのではなく、通変星という10種類の星の組み合わせで5種類の天中殺が決定される。

つまり、人生が60年とすると10年ごとに毎回違った天中殺を常に新しく迎えるということであって、六星占術のように繰り返し同じ天中殺がくるのではない。

天中殺(空亡)で定められた運勢(課題)に従って10年生き、その成果が天中殺(空亡)で2年間顕れるということである。そしてそれを5種類経験するということだ。よって1回りで60年となる。

図に示すと以下のようになる。

天中殺.jpg


それでは5種類の天中殺(空亡)と10年間に起きやすい事件や運勢を示す。上から下に連続で60年周期である。
但し、万人が①から始まるのでは無く、個人別に②や➄から循環が始まる。

①「比肩」「劫財」空亡に向かう10年、自分が主体になって思い切って生きられる10年である。急に元気になる。我儘で他人に恨まれた人は天中殺が来ると、ブレーキがかかるような事件が起こる。空亡までの10年間に頑張ったが成果が出ていない人は空亡時で上昇する。

②「食神」「傷官」空亡に向かう10年、戦いの時期である。特に人間関係で衝突・緊張がある運勢だがこの時期は我儘が許され誰にも負けない運気。しかし我を抑えて人間関係に苦労した人は天中殺の時期は良好な人間関係に恵まれるが、我儘で押し切った人は天中殺の2年間で仕返しされる。課題:常に我を抑え良好な人間関係に努める。

③「偏財」「正財」空亡に向かう10年、順調に推移する。四季でいうと春のように楽に生きられる10年 仕事や金銭で成果が出る。天狗になった者は天中殺でしっぺ返しを受ける。人を軽んじた者もしっぺ返しを受けるが運気が強いので小難で済むでしょう。人に親切正直で誠実に生きた者は天中殺で更に上昇する。

④「偏官」「正官」空亡に向かう10年、まさに人生のピーク。「偏財」「正財」空亡から継続して自分の力が問題なく発揮できるので積極的に生きる。我儘で天狗になった者や他人に恨まれた者は天中殺でしっぺ返しを受ける。偏官・正官に至るまでずっと20年程上昇しているので息切れして失墜する人もいる。人に親切正直で誠実に生きた者は天中殺も無事に済む。

➄「偏印」「印綬」空亡 に向かう10年、この10年は前の10年と打って変わって我儘が通用せず、我慢したり、ナーバスになる事件が起きる。この時期は浪人生のような感じで人生の冬である。次には春がくるので力を蓄える時期と考え頑張って生きること。頑張ってきた人は天中殺が来ると嘘みたいに楽になります。

以上のサイクルを繰り返す。10年のサイクルの中にも1年毎および1か月毎に同様のサイクルがある。

今回は、算命学を知っている人しか参考にならないが、まだ大運天中殺の話を書いていないし、年運の運勢と課題も書いていないわけであるが、正確な算命学はかなり的中するので興味のある人は研究すると良いでしょう。


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この記事へのコメント

Ricky
2023年01月26日 19:16
今現在算命学を学んでいる者です。

大運の出し方やその影響とか空亡はまだ学んでいないのでちょっと理解が追い付いてないのですが、面白そうなお話なので先生に聞いてみようかと思います。

かなり長くフォローしてますが算命学にも詳しいとは思いませんでした。流石です!

エイジ
2023年01月26日 19:31
錬金術師としてあらゆる占いを勉強していますが、運勢について算命学がピカイチであると確信します。自分の人生の参考になる指針だと思います。
ただし、算命学の場合、自己勝手流が多いので正式な学者の先生に教えてもらうのが大事ですね。
Ricky
2023年01月30日 00:12
学者の先生、ですか……
図々しいお願いではありますが、もしオススメの本などありましたらご教示願いたいです。
エイジ
2023年01月30日 15:37
絶版になりましたが、長谷川博一氏の「運命予知学―EDLサイクル」が良いと思います。ちなみに長谷川博一氏は学者ではなく、新聞記者ですけどね。
政界や財界人の鑑定専門です。
Ricky
2023年01月31日 08:55
有難うございます!

全く知らない方だったのでググってみたのですが、心理学者の長谷川博一氏とは別の方?ですよね……
古本を一冊見つけたのでポチりました。算命学とどのような関連があるのか……ちょっとドキドキしちゃいます。届くのが楽しみです。

本が届いたらまた書き込みますね。
エイジ
2023年02月01日 10:24
EDLサイクルの解釈は、サイクルがアルファベットで書いてありますがTは傷官とか算命学に読み換えて解釈してくださいね。勉強になると思います。
Ricky
2023年02月06日 13:45
こんにちは!

数日前に本が届いてさわりの部分だけ読んでみました。
本のなかに私と同じタイプの政治家の方が載っていたので算命学の命式を出してみたところ、中心星と天中殺が一緒(良く考えてみれば当たり前ですよね……)、あと日干支が一緒でした。

なかなか読書の時間が取れませんがアドバイス頂いたように算命学に置き換えながら読み進めたいと思います。
なつ
2023年02月07日 02:19
ほんとに、さすがエイジさんです。今、天中殺なので何もかもうまくいかない、と言われたことで一年くらい悩みましたが、この記事で救われました!
フール
2023年02月23日 15:24
初めてコメントさせて頂きます。
ずっと以前からこのブログを拝読していましたが以前のブログサービスが知らぬ間に終了していたので賭けのつもりでタイトルを検索し、ここを見つける事が出来ました。
以前の記事もそのまま残っているようなので一安心です。

某大手掲示板を見ていると四柱推命を学んでいる人が算命学や天中殺を傍流
の占術のように言っている事もありますが算命学も正しく学べば奥深いものであると思いました。
エイジ
2023年02月23日 23:06
フールさん。めちゃめちゃ嬉しいです。ありがとうございます。

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