現象のパワーポイントを見つけること

私は最近、多岐に渡る問題の根本的な「重心を見つけること」の重要性を非常に感じている訳であるが、いわゆる天才というのは重心を見つけるのに長けている故に天才と呼ばれる。
例えば、経営難に陥っていたユニバーサル・スタジオ・ジャパンや丸亀製麺などを次々と立て直した「日本を代表するマーケター」と称される森岡毅という人は最近テレビで紹介されるのでご存知の方も多いと思いますが、彼が実戦マーケティングで重要視するのは、「重心を見つけること」だそうである。
つまり、USJが不振になった「現象」を考察すると、「売り上げ減少」「客数の減少」「客単価の縮小」など、多岐に渡る訳ですが、すべてを解決する「重心」或いは、不振を引き起こした「重心」は何かと考察した結果。森岡敦は「客数の減少」が「重心」と判断し、客数を増やす「コンテンツ」を増やすことがすべての解決になると確信し、実際に客数を増やす「イベント」を追加する努力をしたらV字回復したということです。
つまり本質的な要である「重心」を見抜かないと、「コストダウン」やら「もっと宣伝をする」みたいな見当違いな方向に走ってしまい失敗するということである。

これと同じような話で、イーロンマスクが「人類が火星に行けない理由」を考察した結果、現象的には「エンジンの問題」「重量の問題」「燃料の問題」など多岐にあった訳ですが、イーロンマスクは「コストの問題が重心」と見抜き、1000億必要だったロケットを1億までにコストダウンする方法考察に特化した結果、重量の問題もエンジンの問題も燃料の問題もすべて解決できて実際に2024年までに人類が火星に行くことが可能になったということである。イーロンマスクも経営には「重心」の重要性を話していますが、彼は「重要なことは第一原理」と表現していますが森岡の「重心」とまったく同じことを言っている。

他には、森信三の「腰骨を立てることが運命改善の要」とか水野南北の「特にコメを食べる量を減らすと財産が増える」という不可思議な説も一種の重心の話であろう。そもそも正誤を決めるのは「原理」で無く、あくまで「結果」である故に、重心の説は不可思議に為らざるを得ない。逆に理論は後からならなんでも説明できる詭弁と判断すべきである。

私が知っている「重心」の話をすると、従業員が定着しない理由は「給料が安い」「仕事がキツイ」など多岐に原因があると思われますが、本質的には、実は「人間関係が悪い」が重心だということです。
人間の幸福には「良好な人間関係」が要であり、これが社員定着の「重心」なのです。

人間関係が良好ならば安月給や重労働にも耐えられるのですが、高収入でも簡単な仕事でも最悪な人間関係では誰もが幸せを感じません。
それを知らずに、「福祉施設を増設」したり「時給」を上げても、「ブラックな人間関係」を解消しない限り、残念ながら従業員は定着しないのであります。

そして老後の経済的な不安とか健康の不安とかいろんな不安がありますが、実のところ「愛ある人間関係」がそこにあるのならば耐えがたき不幸を感じないのである。逆に大富豪でも健康でも世界的な映画俳優でもサイコパスな奴やイジワルな奴が身近に存在しストレスに晒されると耐えがたき不幸を感じるのであります。

このように多岐に渡る問題の解決となる「パワーポイント」を見つけ、獲物を獲得したり邪魔者を排除するなどの「要」に100%の力を注ぐことはトラブルや危機、或いは仕事でも恋愛でも処世開運にもっとも重要なことである。

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