円空仏と超能力(素朴の正体)

私は、いわゆる国宝級の芸術作品、陶器や書、更に偉人や本物と言われる人物から感じた共通点がありまして、それは「本物は素朴」という共通点であります。
そして、本物だけが持つ「素朴」とは如何なる場合に顕在化するかを考えていたのですが、円空仏を観て、私は「素朴」というものを意味がおぼろげながら判ったので書こうと思う。

江戸時代に円空という仏像を彫る僧が東海地方にいました。私は東海地方に住んでいるので円空仏の実物が多くあり、幸運にも数点を見ることが出来たのですが、円空仏は木の特徴を生かして仏の姿を掘り出していることが判ります。
つまり、円空は仏像を彫る時、木に仏像を彫りこむのでは無く、木の中から仏の姿を掘り出すのである。木の特長を生かしているので顔が曲がったり、左右が違ったりするのであるが実に素朴で味のある仏になっています。
しかもすべての仏像が「微笑んでいる」のです。実に良い笑顔であり、しかも同じ笑顔がありません。

仏教では「すべてのものに仏性あり」と言います。これは、円空仏のように、私たちの中に「微笑む仏」がすでに存在しているが、いろんな余分なものが邪魔をしたり、いまだに発見されていないので眠ったままなのです。
そして、まさに円空仏の持つ「素朴」という波動は、木の中に隠された仏性を彫りだし顕在化した波動つまり、素朴とは仏性であると判ったのです。

例えば、神通力というものがあります。いわゆる超能力ですが、仏教では神通力と言います。これは悟りを得ると同時に発揮される能力と言われていますが、私は、神通力とは修行して外から得られる特別な力と思っていたのですが、実は円空仏のように眠った能力を顕在化することなのです。
故に、悟りを開く=仏性を顕在化させると同時に望まなくても発揮できる力が神通力であります。
つまり、最初から我々は超能力を持っているのですのですが、いろんな曇りで邪魔されて発揮できていない能力だったのです。
そして、仏性とか神通力、本物のキーワードになるのは「素朴」という波動なのです。
円空が木の中から仏を彫りだしたように、自分の中から悪い感情(恐怖・猜疑・怒り・悲しみ・愚痴)をそぎ落とし、本来の素朴を引き出せば、神通力も発揮できるということであります。


twitterはこちら。
エイジの部屋
mixiもやってます。
Eiji
Eijiで検索してください。現住所は岐阜です。

この記事へのコメント

みよ
2022年04月09日 22:39
夏目漱石の夢十夜にもそんなお話がありましたね。足すのではなく、素材を彫り出し、磨くこと。今日も考えさせられる素敵なお話をありがとうございました。

この記事へのトラックバック

プロフィール

QRコード