なぜヒモ男は女に尽くされるのか

最近、ヒモ男について考えることが多少あり、いわゆる「ヒモ男はなぜ女に尽くされるのか?」と疑問に思っていた訳であるが、ちょっと「ヒモの生態」が判って、書かないとたぶん発見を忘れるので眠いが思いついた時に書いておこうかと思う。

ちなみに、ここで考察する「ヒモ男」とは、自分は働かないのに、女が自主的に食わせくれる男とか女から貢いで貰える「うらやましい男」という定義である。

さて、近所の中華料理店に、典型的な昭和のヒモ男と水商売系の女がたまに二人で来ることがあり興味深いので紹介しよう。

ヒモ男は綾小路きみまろにしか見えないが、昔バンドやってて氷室京介に似てて人気者だったらしい。
確かに、顔は綾小路だが髪型は氷室である。年齢は50代だと思う。
女は一見して水商売と判る服装と髪型でややぽっちゃりしてる。年齢は30代以上かな?

そのヒモ男は、いつも女のサンダルを履いて、寒い時は女のストールを巻いている。典型的な昭和のヒモ男である。
そしてヒモ男は、いつも誰かに対し怒っているらしく女に話している。女はそれを笑って聞き流す。
男はとりあえず、女にビールを頼む。女は中国人の店員を呼んでビールを頼む。いつも自分では頼まない。生は飲まない。必ず瓶ビール一本。
そうして、二人はラーメンを食べ終わると女が支払いをすませ、男は女の運転する車の助手席に乗って帰って行く。

「なんであの女はダメっぽい男に尽くすのか」私は疑問であったが、唐突に、ある事実を思いついたのである。

それは、男が女にモテ始めると、限りなくダメ男に近くなるということである。
ダメ男だから尽くされるのでは無くて、尽くされるからダメ男になるのだ。
そして重要なことは、好きな男から女のものを勝手に使う図々しい男を女はますます好きになる傾向があるらしい。

太宰治の小説の中に、「女は気に入った男から頼まれごとをされると喜び、ますます男のことが好きになる。」というような一文があったが、
女の所有物を勝手に使ったり、女のサンダルを履いたり、ストールを巻いたり冷蔵庫から女が買ってきた食材を勝手に食べるとか
たぶん女のお金も使うし、女の体も使用することは、惚れられる男のエピソードであるのだ。
そうなのだ。男は女にモテると、限りなくヒモ男に近づくのは自然摂理なのだ。

そもそも、オスと言うのはメスに尽くされる性である。これはライオンなどの自然界を観察すれば明らかである。
オスのすることは「寝ること、食う事、排出する事 外敵が来たら追っ払うこと」である。理由は不明である。現象だけを書こうと思う。

ただし、ヒモ男は「必要なライセンス」があって、「元有名人」とか「旧華族の子孫」とか「若い頃、ブイブイ言わせてた武勇伝もち」という「強者としての履歴書」が必要ライセンスである。

そして生き方としては、「軍手」のような生き方をしなければならない。
軍手というのは、一束10セットで300円くらいから売ってる職人が使う使い捨て作業用の綿の手袋であります。

因みに、昔、私は「軍手は男前である。」という記事を書いたが、今、読み返そうと、ブログの表紙の下に「ブログ内検索」というサーチBIGLOBEのコンテンツを張り付けてあるので、そこに「軍手 男前」と入力したが、自分の記事を発見できない始末。
読者の方も私の記事を探すときは、この「ブログ内検索」を使って下さい。

軍手というのは綿で出来た作業用の手袋で、汚れる事が前提で、汚れたら捨てられる手袋である。
しかも、汚れたら捨てられるというのに潔い真っ白な生地である。
軍手は「捨てるの?まだ使いますの?どっちでもええよ」という余裕であり、
常識的に、汚れるのに白いスーツ着るというのは、限りなく「ダメ男」ではないか?
つまり、余裕がある潔さは、「ダメ男の余裕」と似てくるのだ。

私は、軍手は、汚れ役で使い捨てなのに、捨てられるまで目一杯カッコつけて白いスーツを着てる「男前」な存在であると思う。
つまり、女に尽くされるいわゆるヒモ男は、「男前な軍手」のような「余裕のあるダメ男」を漂わせているから女に尽くされるのだ。

女にモテる男は、女に尽くされるヒモ男か、バリバリの仕事師系の男前になるかのどちらかで、実は中間は無いのである。
そして、モテる男というのは、バリバリの男でもモテ度に従い限りなくヒモ男に近づくということで、つまりモテ男の最終進化系がヒモ男ということである。


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この記事へのコメント

綾小路
2021年10月13日 23:48
確かに、軍手って男前だよな。
文句なしに面白くて、エイジさんのセンスって凄いと再確認した記事です。
あっぱれ。
mimu
2022年03月01日 23:15
面白いです。
こういう、女のものを借りるヒモ願望あるような態度の男性とデートしたことがあるのですが、その方は特にこれといったライセンスもなく軍手でもなかったのでただただ悶々とし、あとから腹が立ったことがあります。
究極のモテ・ヒモ男は才能ですね。
おそらくそのへんの小手先の恋愛テクニックではなれません。

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