土俵で出来た傷は土俵の砂で治せ

準備が万全ではなかったので仕事で失敗し苦情を言われました。仕事でトラブルがあると、原因が部下の不注意であると部下に腹が立ちますし、自分の不注意であれば自分にも腹が立ちます。自分の能力不足で失敗すると、自信喪失になったり、特に酷いとトラウマになります。

なにかしらに失敗し、落ち込んだ時、いろいろ考え方を変えようとしたり、気晴らしをするのではなく、仕事で失敗したのならば、「失敗した同じ仕事で自信を取り戻す」ことがもっとも特効薬だと考える。

仕事で治すというのは、例えば対人接客で失敗したのならば、おなじ対人接客で傷を癒すこと。
製作で不良を出したのならば、次の製作に意欲を燃やし良いものを作って自信を回復すること。

特に対人のトラブルは、いろいろ考え方を変えようとしたり、他に気晴らしをするのではなく、
人で付いた傷は、人で治したほうが絶対に良い。

相撲の横綱で、初代若乃花が「土俵でできた傷を治すには土俵の砂が一番の薬になる」と実際に言っている話を、何かの雑誌のインタビュー記事を読んだことがあります。

「相撲で負けると自信を無くす。ここ一番の勝負に負けると将来に不安も感じ、自信喪失して夜も眠れない。
そんな時、私は、憂さ払いで酒を飲んだり、博打を打ったりしたが、ちっとも気が晴れなかった。

しかし、土俵に上がって相撲を取ると、いい相撲が取れると、そのような悩みも癒えてしまうものだ。

また怪我をしたとき、怪我を治そうと養生してもなかなか治らないし、精神も荒んでくる。
怪我をした時こそ、怪我を庇わずに砂をつけて怪我を治す気持ちで、土俵にあがると怪我の治りもはやくなるものである。

土俵でできた傷を治すには土俵の砂が一番の薬になるということが私が相撲で学んだ知恵である。」

失敗を恥じて、悔やんで、不貞腐れて寝込んでも、気晴らしで映画を観ても、自信は回復しません。
仕事で失敗したら仕事で、女で失敗したら女で、ケンカで負けたらケンカで、傷やトラウマや自信喪失を治すことが一番の特効薬である。

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