勢いを増せば運命が変わる。自分の定位置を変えること。

サイコロの1の目が出る確率は1/6である。続いて1の目が出る確率は1/36である。
実際に機械でサイコロを振りづづけると、そのとおりになる。現実社会でも確率は正しい理論である。

しかしながら、風を吹かせたり、サイコロを振る面を凸凹にすると、サイコロの1の目が出る確率は1/6にならず、続いて1の目が出る確率は1/36にもならない。まして、サイコロが正確に作られていないと、確率はあてにならないのであり、つまり、確率の計算が成立するのは、無風であり、平面であり、サイコロの作り方が正確であるのが前提である。ところがどうであろう現実の世界は、風が吹き、凸凹で、すべてが個性的である。

例えば、フォルクスワーゲン社は製品を他社と競争販売を行う場合、自社占拠率が40%を超える地域を1つ獲得することを最初の目標とし、同時に自社占拠率が40%を超える地域を1つ獲得他社占拠率が40%を超える地域は後回しにする40パーセント・コントロール主義と呼ばれる経験則を販売戦略としていた。自社占拠率が40%を超える地域を1つ獲得すると、いわゆる「勢い」が付いて、他の地域でもオセロ的に圧倒的な勝利を収めることが出来るということだ。勢いが付くと確率の理論は成立しなくなる。

いわゆる確率とは定位置に戻るということである。つまり、無風であれば定位置は1/6であるが定位置が変わればサイコロの出目の確率は1/6にならないということである。
「定位置に戻る」これは非常に重要な法則である。

ナポレオンが
戦闘の日に備えて、新鮮な部隊を取っておく将軍はほとんど常に敗れる
と言っているがこれはアスリートならば必ず覚えておく必要のある名言である。
普通は体力を温存している方が勝つように思うが実際はそうでは無い。高校野球でも良い選手をたくさん抱える名門校よりも激戦を勝ち抜いてきた少数精鋭の初出場チームの方が勝つのを私達は何度も見た。どうして疲弊してるのに勝てるの?と思う。それはなぜかというと「勢い」があるからである。勢いは魔術なのだ。定位置が変わったということである。

戦いにおいては、敵と味方の兵力のバランスが、勝敗の四分の一を決める。そして戦いの四分の三は戦士の勢いで決まる。というのは至極名言であり、勝負は「数」よりも「能力」よりも「勢い」で決まるのである。なぜなら安定地が変わるからである。
ゆえに、ナポレオンが言うように「戦闘の日に備えて、新鮮な部隊を取っておく将軍はほとんど常に敗れる」のである。なぜなら「勢いがない状態」で戦うからである。戦士が疲弊していても戦闘に勝つ勢いがあれば、新鮮な部隊など敵にならないということである。

ゆえに確率とか調査で不利な場合において調査や確率を覆さねばならない場合、一番の方法は「勢い」を付けることである。勝ち癖を付けることである。

そして勝ち癖をつける一番の方法は勢いを付けることであり、勢いを付ける方法とは、己の能力や体力を温存しないで戦うことである。体力や精神力を出し切る限界を超えるステージで戦い続けることである。出し惜しみしない過剰な戦いを継続すると勢いが付くようになります。そして幸運の女神は出し惜しみしない過剰な勇者に圧倒的に微笑むのである。

心理学で説明しますと、コンフォートゾーン「居心地の良い場所」という考え方があります。いわば「定位置」である。
人間は「居心地の良い場所(定位置)」に安住しようとします。例えば、コンフォートゾーンの低い人だと仕事が多いとパニックになったり、出来ない理由を選択します。しかしながら勢いを付けるには、敢えてコンフォートゾーンを飛び出して挑戦する「ラーニングゾーン」に常に身を置くように意識する必要があります。そうすればコンフォートゾーンが上がり、出来ることが拡大し、セルフイメージが変わります。
いわゆる「定位置が変わった」ということです。

コンフォートゾーン.jpg

ところで、人間の無意識は常に定位置(コンフォートゾーン)に戻ろうとします。例えば、林真理子が若い頃原稿がまったく採用されなくて「なんで?こんな面白い記事が採用されないの?なにか変だわ!」思ったとか細川たかしが若い頃「誰よりもイケメンで歌の上手い俺が売れないのは間違ってるからそのうち売れる」と妙に自信満々だったとかジョンレノンがギターがまったく弾けない時から自分はミュージシャンで成功することを確信し、母から「早く目を覚まして堅実に生きなさい」と言われたら母は無知すぎると思ったとか・・つまり彼らは自分の定位置が高かったのであり、無意識(宇宙)は全力で定位置に戻そうとするらしいのです。だから林真理子も細川たかしもジョンレノンも定位置に戻ったということです。ゆえに「コンフォートゾーン」を上げること即ち自分の定位置を上げることは夢の実現に非常に重要なのです。
そして、誰でもコンフォートゾーンを上げる良い方法は、常に己をラーニングゾーンに置くという決意と実践です。


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この記事へのコメント

みみこち
2020年01月27日 18:58
初めて、コメントさせて頂きます。
一月前に、工場の実験分析に転職しました。
今までに経験した事がないマルチタスクが要求される仕事で、(3つの作業を同時進行、常にタイマーに追われるなど)まさに、今ラーニングゾーンに身を置いております。
研修期間とはいえ、こんなに出来ないのは自分だけではないかと、帰宅後、涙を流す事もしばしば。
失敗を繰り返しながらでも、いつか勢いがつくのでしょうか?
今は、ラーニングとパニックの間を行ったり来たりしております・・・。
みちよ
2020年01月28日 22:22
エイジさん、こんにちは。試験前の、正直ちょうど四分六分でだめそう??な状況で、エイジさんの、戦力で四分六分な戦いであっても、戦力よりも勢いのある方が必ず勝つ、というツイッターをタイミングよく拝見しました!!とても励まされました。ありがとうございました!!勢いよくいきたいと思います☆
さんちょう
2020年09月08日 21:48
ボクシングのメイウェザーが現役時、身体が壊れるんじゃないかと思う程練習をしていたのは成程、勢いをつけるためでもあった為かと思いました。
勢いは魔術ですか。なら側近にこの魔術を理解している人物がいたと考えられますね。 全勝だったのも頷けます。

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