世界は善悪では無くバランスで成り立っている

WIN・WINをご存知ですか?
双方が勝つ即ち相互の利益になる選択こそ最善であるという哲学です。

「物事を成功させたのならば、お互いにWIN・WINを目指せ」とか
「商売は自分・お客・社会の三方が良くないと成功しない」とか言われます。
確かに、そのとおりでしょう。

でも、どうも世間を観てると違っています。
WIN・WINじゃない場合が多いのです。

現実には、最適者が勝ちます。
時代の流れに合っている者が勝ちます。
水は高いところから低いところに流れます。
決して中間で止まりません。

しかしながら、最近、判ったことがありまして、
「最終的にWIN・WINで落ち着く」という事であります。

水は高いところから低いところに流れますが、
低いところの水位が上がるとバランスの取れた地点で止まるようなものです。

それは、行為や現象に対し、良いとか悪いとかの判断はありますが、
結局、成功してる事象は、良い悪いでは無く、
どこかで必ず自分・相手・社会の三方が善いということになっているのです。
結果的にWIN・WINの地点で落ち着くということです。

要は、結果はバランスの良い地点で落ち着くということである。
そして、バランスの良い地点が「WIN・WIN」であり「三方善し」なのです。


例えば、
一般的に妻子ある男と夫の居る女が付き合うということは悪と思われ、
このようなカップルは数々の問題が起こるものです。
一般的には浮気がバレて修羅場になったり、
会社をクビになることが考えられますが、
実はこれは勧善懲悪でそうなったのでは無く、
バランスを執るためにそうなったのです。
本質的には三方善しなのです。

しかしながら、浮気がバレずに修羅場が来ない場合もあります。
そんなパターンの場合は、どちらかの配偶者が死ぬとか離婚するという問題が起こります。
それは不幸には違いないのですが、女性の夫が死ぬとか離婚することによって
バランスが保たれ、浮気関係が三方善しになってしまうので
二人の関係は継続するようになります。

或いは、付き合ってる相手が不治の病もしくは配偶者が不治の病になることもあります。
このような場合も二人の関係は継続するようになります。

誤解を恐れずに言うなら、世界は善悪では無く、バランスが釣り合う地点で安定する。
したがって、時代やタイミングによって結果が真逆になることは必然です。

それは、価値観が時代によって変わるとか、
美的感覚が地域によって変わるという理由では無く、
実は、時代や地域によってバランスの基準が変わるからです。
戦国時代と現代では善悪の基準が違うのは、
時代の傾き方が違う故にバランス基準が違うからです。

「平均美人説」という学説がありますが、
無作為に抽出した顔写真の合成写真を被験者に示した時に、
その写真が魅力的であると判断される事が多いとする研究結果を発表があります。

いわゆる美人とはそのコミュニティにおいて
最も平均的な容姿を持つものであるという仮説である。

つまり時代によって美人の基準が変わったり、国によって美人の基準が違う理由は、
そのコミュニティの構成員のバランスが基準となる。
つまり回りに鼻が高い人が多ければ、鼻が高い事が美人の要素となるのである。

参照:美形論


故に、判断や進路に迷った時、
未来の予測や自分や他人の運命を知りたい時、
そんな時は、「どうあるのがもっともバランスが良いのか?」と考え
バランス重視で行動すると、判断間違いは断然少なくなります。

また、どうも環境が動かない場合、
それはバランスが取れているから動かないのです。
そういう場合は、わざとバランスを崩す戦略を立てることです。
バランスを崩せば、貴方にも勝機が回ってきます。


京セラ社長の稲盛和夫氏は、

経営者は、バランスの取れた人間性を持たなければならない。
ただし、それは、中庸という意味ではない。
ひとつの人格の中に、相反する両極端をあわせ持ち、
局面によって正常に使い分ける者こそが、バランスのとれた経営者なのだ。

と言っていますが、
現象において善悪よりもバランスが重要であるを考えるのが
賢明な行動指針であり、
達人を目指すならば、時には極端な異端者であり、
そして時には従順な宗教者を使い分けられる者であるべきです。

人生の成功は、バランスを取るセンスで決まるのです。


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この記事へのコメント

Jane
2017年03月22日 23:16
エイジさんこんばんは~~

半分くらいわかりました。

でももう少し具体例を挙げてもらえたら嬉しいです。

善悪でなくバランス…

例えば、地方のかなりの貧困家庭から…宅浪して東大に入るっていうのは希少な事ですよね…裕福な家庭出身の進学校超有名予備校通いからの東大はよくありますよね?

バランス的にこの宅浪の東大生と進学校からの東大生って今後どうなって行くでしょう?

何をもって三法善しなんでしょう?
ジャクリーン
2017年03月23日 18:13
エイジさん、初めまして。
いつも更新楽しみにしております。
妻子ある男と夫のいる妻のおつきあいで片方だけ不幸になると三方よしとなる、くだりがわかりませんでした。もう少しご説明加えていただけますか。
ハッシー
2017年03月24日 03:12
京セラの社長、いい事おっしゃいますね。
そう言えば、父方の祖母の斜め向かいの家が、高級料亭のような門構えで、立派な庭がある素敵なお家なのですが、父が言うには京セラの社長のお宅だそうで、本当のお金持ちは違うなあと思ってしまいました。
pinoko
2017年03月25日 12:01
バランスをとると云う所を見極めるのが難しいです。
遠距離で、腐れ縁の様にお互いを必要としているのは解っていても、
お互いが、お互いの環境を変えるつもりがないままではダメなんだと思い。
私自身の仕事を捨ててもよいと告げましたが、このままが良いと言われてしまいました。このバランス崩しは、中途半端でしたか?
たぷ
2017年03月26日 00:30
稲盛氏の「相反する両極端を合わせ持ち」
という部分がビートたけしの理論である「振り子の理論」と同じ考えでストンと腑に落ちました。
どこまでも大雑把な自分なのね必要以上に慎重になりバランスを取って行きたいものです。
たぷ
2017年03月26日 01:52
稲盛氏の「相反する両極端を合わせ持ち」
という部分がビートたけしの理論である「振り子の理論」と同じ考えでストンと腑に落ちました。
どこまでも大雑把な自分なのね必要以上に慎重になりバランスを取って行きたいものです。
2017年03月31日 20:31
宅浪の東大生は確かに稀でしょうが、結果が吉か凶かというのは
バランスで決まるということです。
三方善しとは、自分、相手、環境がバランス良いということ>JANEさん

そもそもダブル不倫というのは、環境が☓ですが、
片方の配偶者が亡くなった場合、別れるのは薄情で☓になるということです>ジャクリーンさん

金持ちは結果的に金持ちなんですよね>ハッシーさん

pinokoさんはもっと接近したいと感じるゆえに、
彼は微妙な距離感で心地よさを感じているのですが
バランスが悪いと思います。>pinokoさん

例えば、未来予測をバランスで考えるというのは賢者の思考方法です>たぶさん

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