恐怖・怒りの記憶を消す方法

怒り・恐怖のコントロールというのは非常に難しい
何か画期的な方法があれば是非知りたいと思う人は多いであろう。


私達が何かをイメージすると、脳波が変わります。
赤いリンゴをイメージした時の脳波と青い水をイメージした時では脳波が違うってことです。
しかしながら、イメージが違っても同じ脳波があるそうです。
例えば、枯れ葉の匂いを嗅いだ時と、
物理の先生と話している時の脳波が同じだったり、
人恋しい時の脳波と雑居ビルの空気を嗅いだ時の脳波が同じだったりします。

このイメージと脳波の特徴を利用して、恐怖の記憶を消す方法を
国際電気通信基礎技術研究所(ATR)などのグループが開発したのですが
面白いので紹介します。






17人の実験参加者にの画像(赤の円)を見せると同時に、
手首に微弱電流で刺激を与えた。
すると、の画像を見るだけで汗が出るなどの恐怖反応が起きるようになった。
そして、その際の脳波を記録しておく。

次に同じ参加者にの画像(灰色の円)を見せ、

「イメージでが大きくできれば、
1000円差し上げます。
こんな風に大きくするのです。」

実は、この時、恐怖を感じた時の脳波が出ると、
大きくなるように仕掛けをします。
参加者はいろいろなイメージをして、大きくしようと試みるうちに、
「とあるイメージ」をすると大きくなることを学習します。

その「とあるイメージ」とは、恐怖のイメージと同じ脳波とは、
もちろん知りません。

さて、その後、赤の円に対する反応を調べると、
恐怖の記憶が消失したのです。
つまり、灰色の円を大きくする実験で得られる報酬によって、
赤の画像と恐怖が結びついた記憶が消えた為だと考えられる。




判らない人もいると思われるので、解りやすく解説すると、
赤い眼鏡のサイコパス上司にイジメられてトラウマになると、
赤い眼鏡を見ただけで恐怖を感じるようになります。

ところが、赤い眼鏡を見たときに出る脳波が、
高速道路を時速150kmで疾走してるときの脳波とたまたま一致したとしましょう。
そこで高速道路を150kmで何度も疾走して、恐怖を感じなくなると、
赤い眼鏡のトラウマも消えるってことです。

そんな面倒なことをしなくても、
赤い眼鏡の美女と接して、楽しい思い出を作っても
同じ効果があるように感じるかも知れませんが、それではダメなのです。
赤い眼鏡の美女は、いわゆる「暴露療法」という徐々に苦手に慣れさせる治療方法ですが、
かえって、赤い眼鏡のトラウマが強化される危険の方が断然高いらしい。
例えば、赤い眼鏡の美女の顔が上司に変わるとしたら最悪ですよね。


心理学では、パニック症候群には暴露療法が有効で、
トラウマや心的外傷後ストレス障害(PTSD)には
暴露療法は逆効果というのが通説だったのですが、
今回の発見の素晴らしいところは、
「PTSDは、違う設定による同一脳波の暴露療法は有効である。」
と発見した点でありましょう。

ちなみに、パニックとは、高速道路恐怖症とか広場恐怖症のように、
環境で誘発される恐怖ですが、
トラウマは、過去の記憶によって誘発される恐怖(フラッシュバック)である点が大きく異なる。

さて、私が特に興味深いと思った理由は、
「違う設定による同一脳波の暴露療法」という治療法というのは、
ホメオパシー療法と同じ論理であると思ったからである。

参照:□ホメオパシー療法
    □飲み出すと止まらないコカコーラの秘密

ホメオパシーを知らない人もいると思うので簡単に説明すると、
ホメオパシー療法は、ドイツの医師であるハーネマンによって創始された治療法で、
「類似した物は類似した物を治す」という「類似の法則」による民間治療法である。

彼は、マラリアの治療薬であるキニーネは、
マラリアの黒水熱に似た症状を発症させる副作用があることを発見して、
この理論を編み出した。

「いわゆるワクチンだな」と思われるかも知れませんが違うのです。

ホメオパシーがワクチンと違う点は、
風邪をひいて熱が出たとすると、風邪のウイルスを薄めて注射する→ワクチン療法
ホメオパシーでは、風邪をひいて関節が痛くて熱が出た=タールを薄めて飲むと関節が痛くて熱が出る→
タールは風邪と同種=タールが風邪を治す→ホメオパシー療法

つまり、症状とはまったく無関係の物質で、
同じ症状を引き起こす物質を1000倍以上に薄めて薬(レメディ)にするのが
ホメオパシー療法なのです。

ホメオパシーでは、病の原因を重要視せず、症状だけに注目します。
なぜなら、必要があるから症状が出ると考えるからです。
そして、同じ症状が出る薬を飲めば治るという治療法です。

例えば、何かしらの原因(食中毒?風邪?)で腹痛や下痢の症状が出たら、
同じ症状が出る腹痛や下痢をさせる「物」を飲ませれば病が治るということです。
そして、ホメオパシーの西洋医学とも東洋医学とも違うユニークな点は、
その「物」を信じられない濃度まで薄めて飲むということです。
通常は薬効や作用が出ないレベル(千倍・1万倍希釈)させるのが特徴です。
その為、レメディになる物質は「ヒ素」とか「水銀」などの猛毒も使用されます。

ですから、「違う設定による同一脳波の暴露療法」は
精神のホメオパシー療法と呼べるのではないかと思うのです。

今回の実験は、神経疾患治療はもちろんのこと、
感情を塗り替える方法論であり、
洗脳・マインドコントロールにも応用が出来ると思われるので
私も検証したいと思っています。

ちなみに、
怒りや恐怖を感じる脳は、引き算を計算する脳と同じ部位らしく、
「100・・97・・94」と100から-3づつ引き算すると
怒りや恐怖を感じる脳の部分が、
計算に使われるので怒りや恐怖が鎮静されるそうである。




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