洞窟の比喩

プラトンは、洞窟の比喩という例話で、

人間は生まれながらに洞窟の中に居て壁の方向だけを見ている。
洞窟の壁に映し出された影を真実と思っている。
しかし本当の世界は洞窟の外にあり、人間世界の現象は、
外の世界から洞窟に入ってくる光の影に過ぎない。


と書いている。

絵にするとこんな感じです。

画像

NHK特集「プラトン」より




嫌な奴とか悪意のある人とかですね。
貴方に嫌な攻撃をしてくる人がいるとしましょう。

また、転んだとか怪我したとか不運に見舞われたとしましょう。

実はそれはすべてバーチャルな影に過ぎないと解釈してみましょう。

つまり、個人の相手や特別な事件や環境が存在するから、
それが貴方に悪さしてるのでは無く、
貴方の心の影が悪さしてるとしたらどう思いますか?


最近あったほんとうの話です。

私の友人に、
同級生同志結婚した後輩のA子から夜に泣きながら電話があって、
「もう私達ダメかも。離婚の準備をしてる。」と言ったそうです。

なんで?と聞き返すと、
相手(夫)の悪口がいっぱい出てきたそうです。
4年前から家庭内別居状態らしい。

そこで、彼女にこう言ったそうです。

「相手が貴方にしてくれた感謝できることを思い出してノートに書いて
私に見せて欲しい。」

ちなみに、
これは、「鏡の法則」という本に書かれている解決方法です。

そこまで聞いた私は、
「絶対に書かないと思うよ」と笑った。
「女っていうのは、話したいだけなんだから絶対に書かない。」

そうすると友人は、
「思ってるだけではダメ。
書かないと絶対に解決できない。」と言って、A子に電話した。

「もう書いた?」

「まだ書いてないけど」

「書いて私に見せてって言ったでしょ?ちゃんとやってよ。」

「分かった。むつかしいけど書いてみます。」


そこから奇跡が起こったのですが
実は、効果に私も驚いたのです。

彼女が相手から受けた感謝できることを書くうちに、
自分の心から徐々に怒りが和らぎ、暖かい光を感じたのです。

そうすると、急に相手(夫)の態度も急変し、
買い物に誘われたそうである。
A子にとっては、「これはあり得ない奇跡」だそうです。

ということで、とりあえず元のさやに納まったらしい。


私達は嫌な環境に遭遇すると、
相手を怨んだり、将来を悲観したりします。
それは「相手が自分に害を及ぼすから未来は自分では変えられない」と思うからです。
しかし、実際には嫌な相手は存在せず、
私の心にある「人形」によって、相手が嫌な奴の役目を演じさせられているのです。
だから未来は絶対に変えられるのです。

そして、心の力が弱いから嫌なことがいっぱい起きるのです。
心の力を強くするには、感謝の心が重要なのです。
感謝の心がわき出ると、人形の動きが変わり、影絵が変わるから奇跡が起こったように感じるのです。
でも本当は、実際には、光しか無いのです。
心の作り出した人形が運命を作ってるのです。
いつしか影絵が無くなった時、初めて人間は影絵に固執していた自分に気づくのです。
そして勇気を持って後ろを振り返り、ほんとうの世界は洞窟の外にあると知るのです。



twitterはこちら。
エイジの部屋


mixiもやってます。
Eiji
Eijiで検索してください。現住所は岐阜です。

この記事へのコメント

くーまん
2016年10月30日 22:38
これは引き寄せの法則?
アポコリプス
2016年10月30日 23:05
私もプラトンの洞窟の比喩の人形について考えていました。
人形はアストラル界の出来事が人間界(アッシャー界)に投影するように考えていましたが、このBLOGの解釈のとおり、人間の心の闇ととらえるほうが正しいと思いました。つまり、影絵があることが我々の鎖なのです。まさにオリジナルな解釈ですね。
鴨川トモロン
2016年10月31日 00:05
これは初めて知る事実。

斎藤一人さんの毎日感謝しなさいという教えがスピリチュアルな面からではなくて、ちゃんと心理学からのアプローチなのだと裏付けるかのよう。

思い出せば憎む相手にも感謝するところがあって、実際それを書いてみたら結構自分の心が救われる気がした。
Jane
2016年10月31日 09:17
エイジさんおはようございます~~

巷で良く耳にする理論ですよね。鏡の法則も読み泣きました~~

私も手紙書きました~~感謝の涙もすごく流しました。

でも…変化なかったです。

何度かやりました。それに今も問題の対象に対して感謝しています。

それでも…目の前は歩光になりません。


まだまだ感謝が足りないですかね…。
ケイジ
2016年10月31日 18:57
いつも凄いブログありがとうございます。
しかし、今回も凄いですねー
光、光ですね。光と影‼
私も実践してみたいと思います。
ありがとうございました。
2016年10月31日 19:56
イディア的引き寄せの法則ですね。確かに>くーまんさん

そうです。私も人形が解らなかったのです。
でも人形は生きてないのですよね。
つまり、生きていない人形の影絵があるということが間違ってる訳なので
人形とは、光を遮る要因つまり欺瞞・悲しみ・怒りなどのマイナスの感情という結論になります。>アポコリプスさん

ありがとうございます。
影絵があるのが嘘なんですよね。
光だけが本当なので、
実は影を作る偶像があるのが間違いと気づきました。>鴨川トモロンさん

なんか興味深いので後で読んでみます>未都さん

それは、きっと「心の力」が足りないのですよ。
つまり、誰かに依存してたり、
恐怖を感じているといくら感謝しても好転しないのです
洞窟の比喩から回答するならば
勇気を持って後ろを振り返るってことです。>Janeさん

理解して頂いてありがとうございます。
影を作る偶像を破壊すれば光が差し込むのです>ケイジさん
なお
2016年11月01日 00:38
エイジさん素敵なブログをありがとう。
対人関係や愛情問題に迷子になったときに
この内容を思い出して、実践したいと思います。
みわ
2016年11月04日 18:27
今回のブログも素敵な内容でした。退職希望なのになかなか退職ができない主婦です。今月こそは今月こそはと強く願えば願うほど周りがどんどん退職していきます。これは引き寄せによるものでしょうか?自分のミッションが未だ見つからず、このままずるずるいてしまうのでしょうか?心が弱いのでしょうか・・・。感謝が足りないのでしょうか・・・。

この記事へのトラックバック

  • プラトンの洞窟の比喩からのいわゆる引き寄せの法則について

    Excerpt: プラトンは、洞窟の比喩において、現象はイデアの光を操った影絵であると示唆した。 影絵であるゆえに実在では無いということですが、影絵の人形が心の像であるのならば、 我々の「心の鏡に映った現象が影絵になる.. Weblog: BlueBloomBlog racked: 2016-11-06 15:52
  • 同じ場所にいても人によって現象が違う

    Excerpt: 例えば、同じ場所でラジオを聞いても 周波数によって聞こえる声や内容が違うように 人間でも同じ場所にいても、現象が違います。 それは、個人の波動が違うからです。 波動が違えば、同じ場所にいても結果が違う.. Weblog: BlueBloomBlog racked: 2017-02-06 21:36

プロフィール

QRコード