モテの戦略: BlueBloomBlog

2016年10月18日

モテの戦略

渕上賢太郎氏によれば、
市場の中でモテるモノには、次の4つの原則があるらしい。

市場でモテる為の４原則　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　.　　

1)　価値がある

2)　貴重である

3)　露出している

4)　自己主張がない

例えば、車の展示会を考えてみましょう。

まず、ラインナップされた車の中で、同じ性能であれば安い車が「価値」があります。
そして、それは限定車であれば「貴重」であります。
しかしながら、買えなければ意味がありません。それが買えれば「露出」していることになります。

モテについても同じである。

まず、手当たり次第ナンパ（露出）よりも、自分の価値（外見・地位・性格）を上げることが
モテのテッパン的戦略だということです。
常勝のナンパ師は、外見と話術を鍛えてから、
露出回数が多いという事実を忘れてはならない。

この順番を間違えたモテの努力は、すべて著しく非効率である。

逆にモテたければ、
価値（美人）があって貴重（性格が良い）で、露出（恋人募集中）ならば、
絶対に自己主張しないこと（独身・バツイチ・私は誰でも良いの！早い者勝ちよ！）
を匂わせば絶対にモテるということである。

しかしながら、いくら価値（美人）があって貴重（性格が良い）で、
露出（恋人募集中）であっても、
自己主張があったら（年収１０００万以下は嫌）途端にモテなくなります。

さて、
４）　自己主張が無いは実は非常に重要なことなのです。

私が学生の頃の話ですが、先輩の経営する薬局でバイトしたことがあって、
お客様が、「鼻炎薬下さい」と訊ねて来たのです。
私は「鼻炎薬は根本的に治さないのでビタミンＣを飲んで下さい。」と勧めました。

その時、先輩が出てきて
「お客様が鼻炎薬を欲しいと言ってるのだから鼻炎薬を売ればいいのだ。」と注意されてしまいました。
そこで私が、「正しいことを勧めるのが大事ではないのですか？」と言うと、
「商売に善悪は関係無い。お客様の欲しいモノを与えれば良いんだ！」と真剣に叱られてしまいました。

ちなみに、先輩はますます成功して現在では、株式を一部上場する位の勢いで成功中なのです。
現実は正しい故に、先輩の話が正しいのは確実である。

確かに、大成功している商売はすべて決して自己主張しない。
例えばGoogleには自己主張がない。
人が何かを検索したら、一番から順番に検索結果を並べてくれるのみだ。
その検索結果には、思想もないし、お勧めもない。

アマゾンや価格.comも同じである。
ただ消費者が必要としているものを消費者が望むように並べているだけで、
本人の主張やこだわりはない。
大手スーパーやコンビニ及びドラッグも誰も勧めてこない。
お客が商品を選んでレジに並ぶのみである。

いわば、モテの戦略とは、ドラッカーの「マーケティング理論」であります。
「自分が売りたいモノ」「自分の強味」を売るのではなく、
市場が求めているものを売ることがビジネス成功の鉄則である。

面接でも個人の能力よりも、会社の求めている人材の「能力」と合致する者が採用される。

魚釣りでも餌を撒いて待つ。
餌（価値）を露出して待つのである。
「ここに餌がありまっせ！」と客引きして待つ。
ただ価値を高めて待つのです。
なぜなら魚が食いつかなければ釣れない。

同じハンターでも、
槍で刺す釣りもありますが、
恋愛とか商売は、無理やり槍でぶっさす方法では無くて、
餌を撒いて待つハンティングが本質なのだ。
槍でぶっさす方法は、ストーキングであり、実際に成功の確率は低いのです。

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