努力逆転の法則
「頑張れば頑張るほど、その努力とは反対の方向に現象は推移してゆく」
という法則があります。
かなり切ない法則である。
この法則を発見したのは、フランスの薬剤師であったエミール・クーエで、
「努力逆転の法則」というのであるが、
なぜ、頑張れば頑張るほど上手くいかないのかというと、
意志の力で「努力すればするほど」
意志の努力とは反対の想像力(イメージ)が強力となり、
意志の努力とは反対の結果を呼ぶ。
という理由らしい。
つまり、意志の力で努力したり引き寄せしてる限りは、成就しないということである。
それで、意志の力で努力するとは、どういうことかというと、
例えば、子供の頃に、「宿題しなくちゃ」という思いがあっても、勉強は嫌なので、
「まず机の上を片付けてから」とか「ゲームをしてから」などと心で自分自身に語りかけ、
面白くない勉強をしないための理由作りのために、別の行為にシフトしてしまうのである。
その時、自分の心は、勉強するための準備と、その行動を正当化するが、
意識でいくら正当化できても、無意識はストレートな本音で動く故に、
「勉強は面倒くさい」となってしまうのです。
それは何故かというと、無理矢理に「意志の力」で「勉強しなければ!」と思うからだ。
つまり、意志の力で努力するということは、
無理矢理思い込み自分に嘘をついているから反対の結果を引き寄せてしまう。
引き寄せの法則は、
嘘に対しては忠実に発動するので、必ず挫折する。
嘘だと気づかせるために必ず挫折するということです。
或いは、「練習しなければ!」と猛練習しても、
「練習しないと勝てない!」と思っていると、
ますます弱くなるのです。
なぜ、「自分に嘘をつく」と、反対の結果を引き寄せるかというと、
想像力が反対に働く訳ですが、なぜ反対に想像力が働くかというと、
ここがポイントなのですが、
マイナスの感情が動機になっている
からであります。
つまり、「勉強しなければ、点数が取れない」という脅迫概念が勉強の動機であり、
「練習しなければ試合に勝てない」というマイナス感情が練習の動機だからであります。
このような動機は機械的に、
「勉強しなければ」が意志になり、「点数が取れない」が想像力になってしまうのです。
つまり、「~しなければ大変なことになる。あーあ嫌だ。」という動機の場合に
「努力逆転の法則」が発動するのであります。
ゆえに、努力逆転の法則を発動させない為には、「意志」と「想像力」が矛盾しないことであり、
その為には「プラスの感情を動機にすること」こそ肝心なのです。
「プラスの感情を動機にすること」の意味とは、
あるプロ野球の選手が中村天風に質問した逸話が判りやすいので紹介します。
選手:「なかなかヒットが打てないのですがどうすれば打てるようになりますか?
打とうと思えば思うほど打てないのです。」
天風:「ヒットが打てないというのは、ピッチャーを想定した「相対的な思考」であるから打てないのだ」
選手:「???」
天風:「相対的とは、ピッチャーを打ち負かそうとかやっつけようとか
打たないとヤバイいうマイナス動機だから益々打てないのだ。
相手を想定しない絶対積極思考になれば必ずヒットが打てるようになる。
つまり、ヒットを打てば年俸が上がるとかヒットを打てば両親が喜ぶといった
プラス動機で行動すればそれがそのまま絶対的な積極思考になる。」
この話は、「努力逆転の法則」の本質を簡単に述べていると思います。
中村天風に積極思考の理論は、「努力逆転の法則」を発動させないための方法論と言えましょう。
例えば、WBCの決勝選で決勝打を打ったイチローは勝負強いと言われます。
そして実際に勝負強いのです。
なぜイチローが勝負強いかというと、一言でいうと、プレッシャーを楽しんでいるからである。
否、プレッシャーを楽しめるから勝負強いと言えましょう。
当時の心境についてイチローが語っているのですが、
彼の言葉によれば、頭の中で実況中継をしながらバッターボックスに立っていたらしい。
つまり、「打てなかったらどうしよう」が10%で、「打ったらカッコイイ♪」が90%の心境だったそうである。
私達は自己鍛錬をしていない、つまりアスリートでは無いので、
「あのプレッシャーをはねのけるメンタルはスゴイ」と考えてしまいがちですが、
実際は、イチローには、そのようなマイナスのプレッシャーが無かったのです。
もし、イチローが「ここで打てなかったら、俺の名声が地に落ちる!」と考え、
その上「ビクビク」ていたら、絶対に打てなかったでしょう。
まして、自分に嘘をついて「俺は打てる!」と無理矢理恐怖を押し殺したら
悲惨な結果を招いたと思われる。
政治家の岸信介が首相に成る前の話ですが、岸の実家の前で抗議活動が起こり、
塀を壊さんばかりの勢いだったそうである。
あまりの過激さに娘が「出ていって文句を言ってやるわ!」と言ったところ、
岸が「やめなさい!あの抗議してる人達が私の理解者を増やすのだ。」
と言ったというエピソードがあります。
もし、岸が「こんなに抗議される自分の政治生命は無くなった」「頑張っても非難されるのはおかしい!」
と、悲観・弱気になっていたら岸はその後首相に成れなかっただけでなく、
被害妄想になって自滅していたかも知れません。
実際は、まったく逆に暴動が起これば起こる程、自分の価値が上がると喜んでいたのです。
なにかしらの問題や困難が発生した時、
「これはヤバイ」と思うのでは無く、「これはいったいどんなチャンスになるのか?」
と考えるのが「努力逆転の法則」を発動させない方法であり、実はまったく正しい対処なのです。
あと私の持論ですが、
「俺には無理だな」とか思う時は、
無理矢理「出来る!」とか「イメージトレーニング」をするのは有害で、
そんなことをしたら「努力逆転の法則」の餌食になり実現を不可能にします。
しかしながら、「あーなったらいいなぁー」とか「あんな人になりたいなぁー」という憧れを抱くと
案外、無理だと思ってたことでも実現するようです。
空想では無く、リアルなモデルに憧れることです。
とにかく無理と思ってるのに、出来ると思い込むのは止めて、
無理と思うことは、無理を実現してるモデルに憧れることであります。
参照:■欲しいものではなく、憧れるものが手に入るという原理
twitterはこちら。
エイジの部屋
mixiもやってます。
Eiji
Eijiで検索してください。現住所は岐阜です。
という法則があります。
かなり切ない法則である。
この法則を発見したのは、フランスの薬剤師であったエミール・クーエで、
「努力逆転の法則」というのであるが、
なぜ、頑張れば頑張るほど上手くいかないのかというと、
意志の力で「努力すればするほど」
意志の努力とは反対の想像力(イメージ)が強力となり、
意志の努力とは反対の結果を呼ぶ。
という理由らしい。
つまり、意志の力で努力したり引き寄せしてる限りは、成就しないということである。
それで、意志の力で努力するとは、どういうことかというと、
例えば、子供の頃に、「宿題しなくちゃ」という思いがあっても、勉強は嫌なので、
「まず机の上を片付けてから」とか「ゲームをしてから」などと心で自分自身に語りかけ、
面白くない勉強をしないための理由作りのために、別の行為にシフトしてしまうのである。
その時、自分の心は、勉強するための準備と、その行動を正当化するが、
意識でいくら正当化できても、無意識はストレートな本音で動く故に、
「勉強は面倒くさい」となってしまうのです。
それは何故かというと、無理矢理に「意志の力」で「勉強しなければ!」と思うからだ。
つまり、意志の力で努力するということは、
無理矢理思い込み自分に嘘をついているから反対の結果を引き寄せてしまう。
引き寄せの法則は、
嘘に対しては忠実に発動するので、必ず挫折する。
嘘だと気づかせるために必ず挫折するということです。
或いは、「練習しなければ!」と猛練習しても、
「練習しないと勝てない!」と思っていると、
ますます弱くなるのです。
なぜ、「自分に嘘をつく」と、反対の結果を引き寄せるかというと、
想像力が反対に働く訳ですが、なぜ反対に想像力が働くかというと、
ここがポイントなのですが、
マイナスの感情が動機になっている
からであります。
つまり、「勉強しなければ、点数が取れない」という脅迫概念が勉強の動機であり、
「練習しなければ試合に勝てない」というマイナス感情が練習の動機だからであります。
このような動機は機械的に、
「勉強しなければ」が意志になり、「点数が取れない」が想像力になってしまうのです。
つまり、「~しなければ大変なことになる。あーあ嫌だ。」という動機の場合に
「努力逆転の法則」が発動するのであります。
ゆえに、努力逆転の法則を発動させない為には、「意志」と「想像力」が矛盾しないことであり、
その為には「プラスの感情を動機にすること」こそ肝心なのです。
「プラスの感情を動機にすること」の意味とは、
あるプロ野球の選手が中村天風に質問した逸話が判りやすいので紹介します。
選手:「なかなかヒットが打てないのですがどうすれば打てるようになりますか?
打とうと思えば思うほど打てないのです。」
天風:「ヒットが打てないというのは、ピッチャーを想定した「相対的な思考」であるから打てないのだ」
選手:「???」
天風:「相対的とは、ピッチャーを打ち負かそうとかやっつけようとか
打たないとヤバイいうマイナス動機だから益々打てないのだ。
相手を想定しない絶対積極思考になれば必ずヒットが打てるようになる。
つまり、ヒットを打てば年俸が上がるとかヒットを打てば両親が喜ぶといった
プラス動機で行動すればそれがそのまま絶対的な積極思考になる。」
この話は、「努力逆転の法則」の本質を簡単に述べていると思います。
中村天風に積極思考の理論は、「努力逆転の法則」を発動させないための方法論と言えましょう。
例えば、WBCの決勝選で決勝打を打ったイチローは勝負強いと言われます。
そして実際に勝負強いのです。
なぜイチローが勝負強いかというと、一言でいうと、プレッシャーを楽しんでいるからである。
否、プレッシャーを楽しめるから勝負強いと言えましょう。
当時の心境についてイチローが語っているのですが、
彼の言葉によれば、頭の中で実況中継をしながらバッターボックスに立っていたらしい。
つまり、「打てなかったらどうしよう」が10%で、「打ったらカッコイイ♪」が90%の心境だったそうである。
私達は自己鍛錬をしていない、つまりアスリートでは無いので、
「あのプレッシャーをはねのけるメンタルはスゴイ」と考えてしまいがちですが、
実際は、イチローには、そのようなマイナスのプレッシャーが無かったのです。
もし、イチローが「ここで打てなかったら、俺の名声が地に落ちる!」と考え、
その上「ビクビク」ていたら、絶対に打てなかったでしょう。
まして、自分に嘘をついて「俺は打てる!」と無理矢理恐怖を押し殺したら
悲惨な結果を招いたと思われる。
政治家の岸信介が首相に成る前の話ですが、岸の実家の前で抗議活動が起こり、
塀を壊さんばかりの勢いだったそうである。
あまりの過激さに娘が「出ていって文句を言ってやるわ!」と言ったところ、
岸が「やめなさい!あの抗議してる人達が私の理解者を増やすのだ。」
と言ったというエピソードがあります。
もし、岸が「こんなに抗議される自分の政治生命は無くなった」「頑張っても非難されるのはおかしい!」
と、悲観・弱気になっていたら岸はその後首相に成れなかっただけでなく、
被害妄想になって自滅していたかも知れません。
実際は、まったく逆に暴動が起これば起こる程、自分の価値が上がると喜んでいたのです。
なにかしらの問題や困難が発生した時、
「これはヤバイ」と思うのでは無く、「これはいったいどんなチャンスになるのか?」
と考えるのが「努力逆転の法則」を発動させない方法であり、実はまったく正しい対処なのです。
あと私の持論ですが、
「俺には無理だな」とか思う時は、
無理矢理「出来る!」とか「イメージトレーニング」をするのは有害で、
そんなことをしたら「努力逆転の法則」の餌食になり実現を不可能にします。
しかしながら、「あーなったらいいなぁー」とか「あんな人になりたいなぁー」という憧れを抱くと
案外、無理だと思ってたことでも実現するようです。
空想では無く、リアルなモデルに憧れることです。
とにかく無理と思ってるのに、出来ると思い込むのは止めて、
無理と思うことは、無理を実現してるモデルに憧れることであります。
参照:■欲しいものではなく、憧れるものが手に入るという原理
twitterはこちら。
エイジの部屋
mixiもやってます。
Eiji
Eijiで検索してください。現住所は岐阜です。
この記事へのコメント
無理と思うことは、無理を実現してるモデルに憧れること。」
この部分はエイジさんのオリジナルの法則として後世に残したい。
拝読してみて、私は毎日かなり有害な思考をしていたと言えます。前回に戻ってしまいますがエイジさんのおっしゃる「楽天主義」というのは具体的にどのようなことなのでしょうか?これも努力逆転の思考と同じ種類のものでしょうか。
私はどうしても今住んでいる地域が好きになれず、地元に戻りたいとかもっと都会に暮らしたいという願望があり、自分なりの積極思考を毎日するのですが、なかなか叶わないというのは何か意味があるのでしょうか。
無理やりではなく、憧れですねー!
悲壮感ではなく、ワクワクする事。
最近のワクワクは自分がパリジェンヌ(マダム)になることです♪
悲壮感のある努力は良くないですよね。
って、私、結構やってきたわけですが。。。
それって単なる恐怖感だから良くないのですね。
それ自体が、何か自分の目指す方向と異なる、、、
ということなのかもしれない。わからないけど。
自分ができるとかできない、とかにこだわるのは、
もはや他者の視点ですよね。
自らが進みたいと思うところに進むときは、
そのような他者の視点は無いのだと思う。
意識がただ進んでいく、、、というか、、、。
そういう集中力を強化していきたいです。(^^)
ちなみに私もブログやってます。気が向いたら来て下さい。内容はイマイチかも
http://blogs.yahoo.co.jp/kpcwd678
プラス動機で動くよう心がけます。
ところで、今気になっている事がありまして、昔からよく聞く丹田という存在なんですが一番有名なものでは下丹田があります。
ただ、僕が今一番気になっているのは位置的には中丹田です。上丹田も気になるのですがまずこの中丹田の役割をもっと知りたいなぁと考えています。
もし気が向きましたら三丹田についてのブログいつか書いていただきたいです。m(__)m
歌っていると、それを見ている周りも本人そっくりに見えてしまうような、
あの感覚にも似ていますか?
エイジさんは、あっちからも、こっちこらも、表からも裏からも(笑)とにかくあらゆる角度から話をしてくれるので、読む度に感動があります!まだ、あの手があるのか~!って♡
参照から参照に行き、セルフイメージが人生をつくるを読みました。
わたしが、ずっと夢見ているのは、若い頃(思春期)憧れた自分の姿です。
叶うといいです(*^^*)
他の方が書かれていた、楽天的の意味とか丹田についてとか、私も知りたいてす。
あと、定番なことばですが、センタリング、グランディング、女性性、男性性などの言葉の意味も・・・
正確に知りたいです。
当たり前な言葉過ぎて、今更ながら聞きにくいです(>_<)
またまた今の私にとってタイムリーなお話。
結構ギリギリ、時が迫ってきている試験勉強中ですが、まさに悪い例をやってました。落ちたらどうしよう、もう後がないよ、でもちっとも頭に入ってこない…あ~‼の繰り返し。
いいこと教えてもらいました♪特にイチローのお話、わかりやすい!
エイジさん、感謝です。
しかし、心の中で「私は才能がないから、努力しかないのだ」と思いながら練習に励んでいるのです。だからそれなりの(実力通りの)結果になるのかと感じています。憧れの先生の下で、先生のおっしゃる通りの練習もしています。それなりに達成感も感じていますが・・・・。エイジさんのおっしゃっているのは、「尊敬する先生のようになりたいな」でしょうか?
英雄は逆転の発想ができるから英雄たるゆえんなんでしょう。
生き方に惚れるんでしょう。
自分にやれる事や自分磨きを必死に行ない、 その結果欲しい物や縁などを手に入れる事が出来たら、もうその後は何もしなくていいのでしょうか?
望み通り手に入れた後も、自己鍛錬は叶う前と同様 続けなければ また元に戻ったり失ったりするのでしょうか? 自己鍛錬を止めた途端…
病気の息子が治った後も部屋は黄色のままだったんでしょうか?
楽天主義は、偽りのプラス思考です>みわさん
パリジェンヌって素敵ですね>JANEさん
なるほどね。ポイントは集中力かも知れませんね>カコさん
うーむ。思い込むっていうのはダメでしょう>六条さん
なかなか鋭いんじゃないの?>シルバーさん
三丹田って僕も判らないですw教えて下さい。>ごまあざらしさん
かなり近いですね>葉月さん
憧れて想像するとワクワクできれば必ず成就しますよ>ブルーメリッサさん
勉強はまさにドンピシャかもですね>ルビーさん
竹村先生が「私には努力しか無い!と思うのが潜龍」とおっしゃってますので
その方向性こそ正しいと思います。
しかしながら、憧れがあれば加速するでしょう>pinokoさん
最近思うのですが英雄とか賢人というのは
自分はすでに人間を辞めてると自覚してると思いますよ>六条さん
それは得た後で考えることで、得る前に考えているようでは実現しませんよ>誠さん
三丹田は他の方の受け売りなのですが(笑)、高岡英夫さんというゆる体操で有名な方の本で知りました。
上丹田は位置的に額、中丹田は胸の中央から指1本分上、下丹田は臍下らしいです。
それぞれの役割は、上は知性、中は感情、下は生命力・・だったかな。
その先生が言うには、下丹田の大事さばかり強調されているが上丹田、中丹田ももちろん重要で、またその部分が緩んでいないと良い形で丹田が形成されないようです。(ややうろ覚えなので、ご関心があるようでしたら高岡さんの書籍をご覧ください。)