成長曲線の法則
東大医学部の学生時代に考案した「岩波メソッドゴースト暗算」で有名な岩波邦明氏によれば、
「力をつける最善の方法は、最初に速さを追求せず、丁寧に質を上げること」
を悟ったと語っています。
そして、ある程度の質が上がってくると、加速的に実力が上がるそうである。
逆に、最初に質が上がっていないと、加速が発生せず、実力が上がらないらしい。
この話は重要な真理を語っていると思う。
重要な真理とは、「勉強には基礎が大事」とか「大きな木には大きな根が必要」というような
つまり、「基礎力が大事」という事では無いのです。
「え?違うの?」と思われるかも知れません。
もちろん基礎が大事で根が重要なのですが、実はもっと重要な決め手があるのです。
ポイントは、「加速的」という点であります。
いくら基礎を大事にしても、実力が加速しない場合が良くありますが、
加速を発生させるに大事なのは、「中断せずに継続すること」なのです。
つまり、訓練を中断せずに継続していると
ある日突然加速が始まるということが重要なのであります。
新入社員の場合でも、色んな部署を経験させるのは重要ですが、
短期間で何度も部署を回すのは逆効果で、
一つの部署を継続して経験させ、ある程度修得したら次の部署に回すことが大事です、
訓練を継続せず、やったりやらなかったりでは加速が発生しないのです。
いくら高度な訓練であっても、連続した訓練でなければ加速が発生しない。
つまり、総合の時間よりも継続した時間の方が重要
なのです。
自然界において、あらゆる成長は直線では無くロジスティック曲線を描きます。
ロジスティック曲線とは次のような成長曲線である。
このグラフの重要な点は線が繋がっているということと、
最初はそれほどで無くても、突如加速する点です。
横軸を「時間」、縦軸を「成長」と考えて欲しい。
最初はゆっくりだが、時間が経つと飛躍的に上昇する。
この真理から、学ぶべきことは、「何事も継続すると加速が生じ予想以上の成果が出る」ということです。
日本マクドナルドの創業者で銀座のユダヤ人と言われた藤田田氏は、
最初の10年は毎月5万円、次の10年は10万円、次の10年は15万円と、
積立預金を30年間したそうである。
30年間でいくらになったでしょうか?
実は藤田氏も最初は判らなかったそうです。
なぜなら、社会情勢で金利が変わるからです。
即ち、結果は実際に行った者しか判らないのです。
答えは、投資額は、3600万ですが、約1億円になったそうです。
彼のコメントは非常に興味深いので紹介しましょう。
驚いたことは、私の試算よりも、経理専門家の試算よりも
実際の方が金額が遥かに多かったことである。なぜ試算が狂ったのか?
誤算の原因は、最初の20年は、少しづつしか増えなかったが、
最期の10年で飛躍的に増えたことである。
即ち、継続したら想像以上に加速したということである。
継続すれば飛躍の渦を発生させるという確信を得た貴重な経験である。
と言ってます。
一般的な誤解ですが、才能が最も重要と良く言われます。
しかしながら、アドラーは、適切な訓練が続けられれば、
他の人ができることは何でも成し遂げられることができる。
と書いていますが、私も誇張では無く、普通の知能ならば、
適切な指導があれば必ず東大や医学部に入学できると思います。
大事なのは、道を究めるには、正しい訓練であり、
シンギュラーポイントが発生するまで継続することです。
その為には、一も二も無く、とくにかく一流の先生を見つけることです。
■参照:シンギュラーポイント:a singular point
ジョージ・S・クレイソンは、
どんな時代であっても、
収入の十分の一を堅実な投資に回せる者は必ず資産家になれることを保証する
と言っていますが、これは堅実家が資産家になれるという事ではなく、
継続する者が資産家に為れることを述べているのです。
つまり、「小さなことをコツコツと」とか「習慣が人生を決める」という諺がありますが、
それは「努力や鍛錬のススメ」のようなメンター的コーチング話のように思いがちです。
事実、昔の私もそう思っていましたが、じつはそんな心理学の話では無く、
「成長曲線の法則」であり、継続は足し算では無く、掛け算という話なのです。
もし、将来が不安で何をやって良いか判らない場合には、
一発勝負に出るよりも、とりあえず、今できることを継続することがもっとも良い解決策であり
もっとも効率に良い方法になるでしょう。
twitterはこちら。
エイジの部屋
mixiもやってます。
Eiji
Eijiで検索してください。現住所は岐阜です。
「力をつける最善の方法は、最初に速さを追求せず、丁寧に質を上げること」
を悟ったと語っています。
そして、ある程度の質が上がってくると、加速的に実力が上がるそうである。
逆に、最初に質が上がっていないと、加速が発生せず、実力が上がらないらしい。
この話は重要な真理を語っていると思う。
重要な真理とは、「勉強には基礎が大事」とか「大きな木には大きな根が必要」というような
つまり、「基礎力が大事」という事では無いのです。
「え?違うの?」と思われるかも知れません。
もちろん基礎が大事で根が重要なのですが、実はもっと重要な決め手があるのです。
ポイントは、「加速的」という点であります。
いくら基礎を大事にしても、実力が加速しない場合が良くありますが、
加速を発生させるに大事なのは、「中断せずに継続すること」なのです。
つまり、訓練を中断せずに継続していると
ある日突然加速が始まるということが重要なのであります。
新入社員の場合でも、色んな部署を経験させるのは重要ですが、
短期間で何度も部署を回すのは逆効果で、
一つの部署を継続して経験させ、ある程度修得したら次の部署に回すことが大事です、
訓練を継続せず、やったりやらなかったりでは加速が発生しないのです。
いくら高度な訓練であっても、連続した訓練でなければ加速が発生しない。
つまり、総合の時間よりも継続した時間の方が重要
なのです。
自然界において、あらゆる成長は直線では無くロジスティック曲線を描きます。
ロジスティック曲線とは次のような成長曲線である。
このグラフの重要な点は線が繋がっているということと、
最初はそれほどで無くても、突如加速する点です。
横軸を「時間」、縦軸を「成長」と考えて欲しい。
最初はゆっくりだが、時間が経つと飛躍的に上昇する。
この真理から、学ぶべきことは、「何事も継続すると加速が生じ予想以上の成果が出る」ということです。
日本マクドナルドの創業者で銀座のユダヤ人と言われた藤田田氏は、
最初の10年は毎月5万円、次の10年は10万円、次の10年は15万円と、
積立預金を30年間したそうである。
30年間でいくらになったでしょうか?
実は藤田氏も最初は判らなかったそうです。
なぜなら、社会情勢で金利が変わるからです。
即ち、結果は実際に行った者しか判らないのです。
答えは、投資額は、3600万ですが、約1億円になったそうです。
彼のコメントは非常に興味深いので紹介しましょう。
驚いたことは、私の試算よりも、経理専門家の試算よりも
実際の方が金額が遥かに多かったことである。なぜ試算が狂ったのか?
誤算の原因は、最初の20年は、少しづつしか増えなかったが、
最期の10年で飛躍的に増えたことである。
即ち、継続したら想像以上に加速したということである。
継続すれば飛躍の渦を発生させるという確信を得た貴重な経験である。
と言ってます。
一般的な誤解ですが、才能が最も重要と良く言われます。
しかしながら、アドラーは、適切な訓練が続けられれば、
他の人ができることは何でも成し遂げられることができる。
と書いていますが、私も誇張では無く、普通の知能ならば、
適切な指導があれば必ず東大や医学部に入学できると思います。
大事なのは、道を究めるには、正しい訓練であり、
シンギュラーポイントが発生するまで継続することです。
その為には、一も二も無く、とくにかく一流の先生を見つけることです。
■参照:シンギュラーポイント:a singular point
ジョージ・S・クレイソンは、
どんな時代であっても、
収入の十分の一を堅実な投資に回せる者は必ず資産家になれることを保証する
と言っていますが、これは堅実家が資産家になれるという事ではなく、
継続する者が資産家に為れることを述べているのです。
つまり、「小さなことをコツコツと」とか「習慣が人生を決める」という諺がありますが、
それは「努力や鍛錬のススメ」のようなメンター的コーチング話のように思いがちです。
事実、昔の私もそう思っていましたが、じつはそんな心理学の話では無く、
「成長曲線の法則」であり、継続は足し算では無く、掛け算という話なのです。
もし、将来が不安で何をやって良いか判らない場合には、
一発勝負に出るよりも、とりあえず、今できることを継続することがもっとも良い解決策であり
もっとも効率に良い方法になるでしょう。
twitterはこちら。
エイジの部屋
mixiもやってます。
Eiji
Eijiで検索してください。現住所は岐阜です。
この記事へのコメント
そうなのですね~☆私はコツコツが苦手です(^-^;困っているな訳ですね(*_*;
それともう一つ。長男が体調不良で、今年浪人生になって宅浪しておりますが、数学だけどうしてもムラがあり成績伸びません。基本はしっかりしてきているのに。でもこの記事を読ませて、更に基礎をしっかりやってもらおうと思います!
ただ続けるにしても、適切な指導と優秀な先生が必要…でしょう。
自己流なら限度がありそうな気がします。
シンギュラーポイントの考え方、すごく面白かったですが、
今回は進化系と言う感じでしょうか?
直線での視点が、平面まで見渡せるようになり、
さらには立体的に、、、、という変化のように思えます。
同じことをしているようでも、もっと広く見渡せるようになっていくのでしょうね。
以前は正しい指導法が受けられなくとも到達できる人だけが、
東大や医者、、、という道に進んだのでしょうが、
現在は指導法が発達して、親の収入に左右されるようになった、
とも言えるのでしょうね。
自分で試行錯誤してできるようになっていく力、
というのは、その後も生きるとは思うんですけどね。。。。
夜遅くなったとしても…
やはり糖質抜きでも夜は、腹八分目にするべきなんでしょうか。
素晴らしい指導者に出会えたら最高に幸せ。これがなかなか出会えないんだなぁ。エイジさんのおっしゃる本気になったら流れる空気が変わって、何が変わっていくのでしょうね。
ちなみに私はほうじ茶を常に飲むようにしたら、6キロ痩せました。ここからなかなか痩せないから、また本気を出さないと。
担任が毎日継続して飛び方のコツを私に教えてくれていました。
そしたらある日突然、本当に突然二重飛びが出来るようになりました。
(気付いたら飛べてたという感じです。)
池谷裕二氏の本で、成績は1,2,4,8,16,…,256,512,1024,2048という風に等比級数的に伸びてゆく。1024と2048が天才としたとき、「天才と凡人の能力の差は確かに大きいけれども、天才どうしの能力の差はさらに大きい」とあって、なるほどと思いました。
すごい人を見ると、自分がどんなに努力しても、一生かかっても追いつけないんじゃないかと思いますが、加速的な成長を心に留めて、失望しないようにしようと思います。
右端に現れるプラトーで自分の限界を感じて撤退してしまう人も多いかと思いますが、努力を継続しているとまた加速的な成長がくるんですよね。どんなに辛くても、すぐに結果が出なくても諦めないのも才能だと思います。
また、ある程度の基準を満たすことは訓練によって誰にでもできると思いますが(私も努力してT大学I学部に合格しました)、本当の一流になるには感性、先天的な素質が物を言う、と志村史夫氏の本で読んで、どうしよう、とわけもなく焦っています。
やっぱり何事もコツコツが大事なんですね。
宝くじで一発逆転のような努力なしの幸運はかなり危険かもですね。
後、今回のテーマと関係ない質問で申し訳ないのですが、エイジさんは死後魂は残ると思いますか?
オカルト的な事ではなく、死んだら無になるという考え方と死んでも魂は残るという考え方では生き方が全然変わると思うのです。
前者の場合、どうせ死ねば無になるのだから悪いことしてでも今いい思いしてやろうという人間も当然現れやすくなります。
後者の場合、魂は残るのだから(魂しか残らないのだから)物質にあまり執着せず心を安心させる生活をしようと考える人も現れるでしょう。
エイジさんはどのようなお考えですか?
この記事は大変参考になりました。
何でもコツコツとやり続けることが、ある日とてつもない大きな力になると。
私の経験でも自己流は無駄が多いですね。
良き師に出会うことが重要です>sanaさん
まず自分を好きになることでしょうね>誠さん
自分で試行錯誤するのも重要ですがやはり先人の知恵を生かした方が良いと思います>カコさん
糖質だけ制限すれば何を食べてもOkですが、睡眠時間も重要ですよ>万年ダイエッターさん
地球人が宇宙人と思っているのは、古代の地球人ですよ>龍士さん
ほうじ茶を常に飲むようにしたら、6キロですか!
咲子さんの体質に合っていたのかも知れませんね>咲子さん
良い情報ありがとうございます>葉月さん
セルフイメージを高めることです>未央さん
孔子がいうように徳は先天的なものでなく、後天的な習慣で得られるものだと確信していますし、ナーガルジュウナも同じことを言ってますので
間違いなく先天的よりも努力と鍛錬の習慣が一番です>Titinさん
死後に魂は残るに決まってますので。>ごまあざらしさん
プロセス重視で重要なのは、
自分を褒めてやれる行為の推奨です>六条さん
無理だなと思ったらまだ無理です。
実力や時期が熟してないのです。
無理矢理俺は出来る!!と思わないことです
ワクワクする夢を描いて下さい>真凛さん
まさに成長曲線の法則ですね>スカーレットさん