腸内細菌が迷信を証明する。

NHKのドキュメンタリーで「腸内フローラ」を放送していましたが、
なかなか面白かったです。

これからは、よい作用をもたらす生きた微生物「プロバイオティクス」の研究が重要です。
なぜなら、免疫とか自然治癒力というのは腸内細菌に左右されるからである。
乳酸菌やビフィズス菌などはまだまだ序の口であります。
人には誰しも相性の良い微生物があり、
その微生物を運良く見つければ、どんな病気も治るという説があります。
つまり、乳酸菌やビフィズス菌などの効果は個人差があるのです。
ちなみに私は、LG-21やら色々試しましたがなんの変化もありませんでした。

昔から、「大豆を食べると血管がしなやかになる」とか「大豆を食べるとシワがなくなる」という話がありました。
実際に、大豆で育てたラットと牛肉で育てたラットでは血管の弾力がまったく違うことと
持久力に差があることが判っていましたが、科学的説明が出来ないのです。

科学者達は、こう指摘しました。

「大豆タンパクも動物のタンパクも分子的には同じであり、大豆で摂取しても肉で摂取しても
消化されたら同じアミノ酸になる筈だ。だから差があるとは言えない。」

また大豆イソフラボンが血管やシワに影響を与えるメカニズムも不明であり、
例外もあったので証明が出来ませんでした。
そこで多くの科学者が、「大豆を食べるとシワが無くなるのは迷信である」と結論したのです。

しかしながら、最近の腸内細菌の研究から、
大豆を食べると、一部の腸内細菌がエクオールという若返り物質を出すことが判ったのです。
そこで藤田保健衛生大学医学部皮膚科学講座教授の松永佳世子先生によって
合成したエクオールを人体に投与すると、実際にシワが薄くなることが証明されました。
しかし、エクオールを出す腸内細菌は誰でも持っている訳では無く、
欧米人では、30%、日本人では50%位らしいです。

参照:名古屋大学発ベンチャー

「大豆を食べると血管がしなやかになる」とか「大豆を食べるとシワがなくなる」という迷信が
迷信でないこと、及び個体差がある事が腸内細菌の研究で証明されたのです。

又、糖尿体質という説もあります。
親が糖尿病で、子供も糖尿病というパターンが多いので、
「体質が同じだからね」ということが良く言われますが、
糖尿家系で遺伝子が近い兄弟でも、糖尿病にならない人がいるのです。

そこで、腸内細菌を変化させると、糖尿病が改善することが判ったそうです。
いわゆる「体質」というのも腸内細菌の類似が体質を形成している可能性が高いそうです。
これも、最新の腸内細菌の研究の成果でしょう。

このように、
分子栄養学や薬理学などの現在の科学で証明できない身体の現象が、
迷信と言われる訳ですが、近い将来、多くの「健康の迷信」が
「腸内細菌の作用」で証明されるようになるでしょう。

例えば、「○△を飲むと癌になりませんよ」という薬事法違反で罰せられるような
医学的根拠の無い説明を怖いものしらずで堂々と講演してる女性の説が、
腸内細菌によって正しいと証明されるようになるかも知れません。


最期に、「とりあえず善玉菌を増やしたいけど、
どうすればもっとも善玉菌が増えるか?」という問題について、
米国の腸内細菌の権威である教授の説によると、
「大豆タンパク」と「ブルーベリー」をミキサーして毎朝飲むのが最も良いそうである。


参照:東京大学大学院農学生命科学研究科教授 伊藤喜久治先生の論文



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この記事へのコメント

パパニン
2015年03月08日 01:50
初めてコメント致します。
私もNHKを見てから腸内細菌の重要性を認識しました。エイジさんのおっしゃる通り、TV観てて腸内細菌によって今迄不明だったけど経験則や言い伝えがしっくりきました。影響されやすい私は、納豆やキムチ、植物性乳酸菌飲料を毎日とるようになりました。腸内の状況は、便を見るのが一番(これも殿様時代からの健康診断法ですよね!)と言うことで今迄ゆるめだった便が最近だいぶ改善されてきました。私にはヨーグルトよりも植物性乳酸菌が合ってるようです。いつも本当にタメになるお話本当ににありがとうございます。これからも楽しみにしています。
木綿
2015年03月08日 03:10
こんな時間にこんばんは。

やはり自然のものを摂取することが大切なのですね。
ヨーグルトや納豆(大豆)は比較的よく食べていますが、ブルーベリーは生のまま手に入ることは中々ありません。
ジャムでもいいですか?
咲子
2015年03月08日 06:35
ある薬局で、血液の流れと腸内環境を整えれば病気になりにくいと言われて、血液の流れをよくする仙三七と、万田酵素を飲んでいます。
エイジさんは医薬品を開発されている側からみて仙三七と万田酵素ってどう思われますか?
野菜中心の食生活に心がけ、前より快便になり風邪をひかなくなり体調がよくなりました。
伊藤先生の論文が携帯から読めないのでお聞きしますが、大豆タンパクって缶詰に入っている大豆や、真空パックになっているやつで料理して食べてもいいのでしょうか?
茶菓子
2015年03月08日 10:54
こんにちは。
僕もNHKの番組みました。特に腸内細菌を他のマウスから移植すると、
移植されたマウスの性格まで変化する、というのが興味深かったです。
腸は第二の脳というのは、本当ですね
ごまあざらし
2015年03月08日 11:06
更新ありがとうございます。

ちょっと前までビオフェルミンを飲んでいたのですが、また飲もうかな(笑)

ところで、今回のテーマと関係ないのですが、マンガのバガボンドにおいて武蔵や小次郎のような強い男には鳥がよって来る絵が度々使われます。(小鳥が肩に止まっていたり。)

あの表現、誇張ではない気がするのです。
自然と一体化したものには鳥が寄ってくると思うのです。

見た目がどんなにいかつくても、鳥が近寄らない男ならそいつは大して強くないと個人的に考えています。
六条
2015年03月08日 20:23
へパリ-ゼで調子がいいです。
乳酸菌でいえば昔のヤクルトは凄かったですね。
ピノコ
2015年03月08日 23:01
エイジさん今晩は。
私は、スムージーを飲むようになって、体調が良いです。
通常は、小松菜とバナナやリンゴを入れたものですが。
豆乳とブルーベリーを取り入れてみようかな。
朝にエイジさんは、どんなものを召し上がっていますか?
カコ
2015年03月08日 23:08
エイジさん、こんばんは~。

エイジさん、以前の記事で、腸と脳が関係しているということも書いていらっしゃいましたよね。性格まで変わるっていうのも、あながち否定できないと思います。

こういうことも個人差があるんですねえ。
自分にピンポイントで効くものが見つかればいいですねえ。
自分の色、ならぬ、自分の腸内細菌も、知りたいものです。
葉月
2015年03月11日 17:22
私もヨーグルトとか納豆は好きです。
確かにヨーグルトは腸にいいと特に思います。
ヨーグルトを食べた日は何となく便秘が治ったりもしますね。
Jane
2015年03月12日 09:54
エイジさん、おはようございます!

前回の記事のコメントで、愚痴愚痴と書きましたが、”全ては自分の内面との向き合い”だと、反省しました。
腸内細菌、大切ですね!私は幼い頃から便秘で悩んで来て、色々と試しましたが、一番効くのは漢方薬でした。
大豆は…アレルギーがあり食べられません(/_;)
2015年03月14日 19:40
乳酸菌は凄いですね。私もマイ乳酸菌に出会いたいです>ババニンさん

よく判らないですけどプルーンや杏でも良いような気がします。>木綿さん

素晴らしいですね。プロテインでも良いっていうか先生は缶入りのプロテインだったような気がします>咲子さん

腸は第二の脳とは素晴らしい的確な表現ですね>茶菓子さん

面白い!私も同感です。
現象こそすべてです。>ごまあざらしさん

乳酸菌は相性ですからね。>六条さん

私は味噌汁と大豆タンパクとプルーンを摂取してます。>ピノコさん

腸は脳とも関係してますし免疫とも関係してます。
最近、大腸癌が多いですが善玉菌を増やして欲しいですね>カコさん

僕はヨーグルトはあまり合わないのですね
これも乳酸菌の面白いところです。>葉月さん

効けばそれが正しいのですよ。
愚痴の件ですが、価値観の違いって難しいですね>janeさん

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