頑張って成功する人と頑張っても成功しない人の違い

どんな世界にも「下積み」ってものがある。

例えば部活動なんて先輩の荷物運びをしたり、
お笑い芸人の付き人は先輩の身の回りのお世話をしたり、
そういう下積みはほんとうに必要なのか?という疑問もあるでしょう。

確かに、
カメラマンの下積みは、荷物運びからといっても、
荷物なんかいくら運んでも写真が上手くなる訳無いのは事実です。

しかしながら、
問題は不要か否かは別にして、必ずどんな世界でも「下積み」はあるっていうことだ。

そして、今回は、

頑張って成功する人と頑張っても成功しない人の違いは、下積み時代の過ごし方にある

という話をしたい。

この前、雑誌に、
米国のゴールデンタイムの番組で司会者を務め、
「テレビ界のカンヌ」といわれるローズドール賞で最高賞を受賞した
神田瀧夢(かんだろむ)という方の話が載っていた。

神田氏は、アメリカの三大ネットワークの一つであるABCのゴールデンタイムで
初の日本司会者に抜擢されたのだが、
若い頃の彼は、アメリカで俳優を目指す無名の若者であった。
渡米した彼は、仕事を得るためにエージェンシーを探したそうだ。
片っぱしから履歴書を書き、全部で120通送付し、全部返事無し。
それで、今度は直接160件会社を回ったそうで
そこでも全部門前払いであったそうです。

普通の人は、そこで滅入るのですけど、彼は滅入らない。
彼は当時こう考えたそうです。

「僕が向こうにいこうとして壁が立ちはだかるでしょ。
でも神様はその人が乗り越えられない壁は作らないらしいんですよ。
100kgの力で壁を押せば、100kgで押し返される。
そこで105kgの力で押し続ければ、必ず壁は突破できる。
壁は人間の器の大きさによって変わるそうで、
壁が大きければ大きいほど、
自分の器が大きくなる気がしてワクワクしたんですよ。
そして、将来自分が有名になった時、
この時の苦労が今の自分を作ってくれたってね。
そう皆に語ろうと思ってました。


さて、
神田氏のように何回も足を運び、
成功した人もいれば、
何回も足を運んでも成功できなかった人もいると思うのです。

私は何人もの成功や挫折のエピソードを読んで、
ある共通点に気づいたのですが
頑張って成功する人と頑張っても成功しない人の違いは、
「苦しみをサクセスストーリーと考える。」かどうかの違いだと思われるのです。

「奇しくも」というか「やっぱり」というか、
以前に書いた「本物の強者は同じ結論を語る。」という記事で紹介した「ストックデールの逆説」と同じなのだ。

成功者は、必ず「厳しい現状」と「輝く未来」の二面性を持ち続けている。
一方では、決して目をそらすことなく、厳しい現実を現実として受け入れている。
他方では、最後にはかならず勝利するとの確信を持ちつづけ厳しい現実はあっても、
偉大な会社になって圧倒的な力をもつようになる目標を追求している。

この二面性を、「ストックデールの逆説」と呼び、
その要旨は神田氏の話と同じである。

もしも、非常な困難な状態で、
未来に光が見えない状態であったとしても、
次のように考えることが大事なのだ。

「私は今は困難にあるが、最後には必ず勝利を収めるだろう。
そして、完全なる勝利の理由を問われた時、
私は、この困難の経験を、人生の決定的な出来事だと確信し、
この貴重な経験があったからこそ、成功を収めたと言うであろう。」

この「苦労を苦労と考えず、サクセスストーリーのエピソードと考える。」
という困難に対する姿勢は、成功者はみな同じである。

ソフトバンクの孫社長も、マイクロソフトのビルゲイツもそうだ。
日本マクドナルドの藤田元社長も、アインシュタインもエジソンも同じである。

確かに孫社長なんかは、
「毎日なにかの困難がないと、会社がダメになる!」と考えているみたいだし、
問題とか困難に対しマゾヒズム的な喜びを感じる体質のようで、
困難に挑戦する孫社長の行動力は凄いです。明らかに凡人ではありません。

アインシュタインに至っては、
もうこれ以上アイデアを考えるのは不可能だという所まで行きつくと、
俄然、ワクワクしてやる気が出るというから明らかに彼も変態である。



さて、誤解されるといけないので確認しますけど、
私は、「我慢強い人が成功する。」ということを言いたいのではない。

まして、
頑張って成功する人と頑張っても成功しない人の違いは粘り強さの違い。
などと言いたいのではない。

私が言いたいのは、
頑張って成功する人と頑張っても成功しない人の違いは、
困難に遭遇すると、困難をサクセスストーリーのエピソードと考えるか否かに因る。
ということが言いたいのです。

つまり、
成功する人は、困難に遭遇したりピンチになると
ワクワクする人である。
ということが言いたいのだ。

結論を言えば、

困難や挫折に対し、ワクワクできるようになったら絶対に成功できる

ってことです。


だからね。
困難こそ成功への扉で、
下積みってチャンスなのだ。
下積みがなければ恐らく成功しないのです。
下積み出来ない人は、成功しても一時的で結局挫折すると歴史は教えているのです。


Twitterやってます。
エイジの部屋

この記事へのコメント

武術家
2010年09月30日 21:09
最近似たような体験をしました。
1年間職が決まらず、プラプラしていました。
数十社に応募して、その度に無視され断られ…
でも何故か気持ちは明るく、
「無職の期間は成功した後で苦労話として面白おかしく語るのだ☆」
と、おめでたくも思い込んでいました。

そして今週、望んでいた条件通りの仕事を得る事が出来ました。
似たような人って居るものだなあと、ブログを読んで思いました。
きらきら
2010年10月01日 09:10
開き直って貫くのってはじめは認めらる所かアホに見られるけどそれも諦めずやりとおすのも大事だよね(^-^)
変な話、ニートも何故ニートなのか?で何か考えがあるのならそれを貫くとかね(笑)
そんな北ぽにーさんも自分の考えを貫いてフリーターやっていて何故かワクワクして金ネーゼ☆で落ちて(笑)勢いでバネにして、ひょんなことから本日フリーランスになっちゃうもんねぇ(笑)←アホだ(笑)これからも前進してくぜぇ♪失敗しても負けないぞ~♪(笑)
きらきら
2010年10月01日 09:11
あ、ネームが二つになっちゃった(笑)
ららあ
2010年10月02日 01:06
エイジさんの提案は
仕事でうまくいかない人、
自分のやってることに自信がもてない人
先が見えなくて不安に苛まれている人に
暗闇に灯火が灯るようです。

関係ない話ですけど
子供の頃
海外の映画やドラマなんかで
主人公が敵に追いつめられて窮地に陥り

さ~どうする!? なんて時

パニクったりせず
不敵な笑みを浮かべ軽いジョークを言うような男が
カッコいいって思ってました。

ピンチでさえもわくわくする男が魅力的なのよね。
シェリー
2010年10月02日 05:03
読んでいて興奮しました。ありがとう。
おみつ
2010年10月03日 00:37
こんばんわエイジさん。
人間 局地に立たされてもわくわくするって 凄いことですよね!
楽しまなくては♪ひるまず 先の成功を想像して…ふむふむ 家も明るい見通しだ!
シャトーマルゴ
2010年10月03日 16:55
この1記事だけでも、エイジ氏の凄さを再認識するには充分であろう。
下積み不要論のホリエモンに読ませてやりたいね。
2010年10月04日 22:21
う~ん。ピンチはチャンスですものね。
しかしワタクシ、追い詰められて、どんなにワクワクしてもジョークを飛ばしても、ただ何もできずに神頼みで、闇が通り過ぎただけのような人生だな(--〆)
いや、それでも闇から抜けただけでも、ありがたいと思うべきか!?
大器晩成の星だと運命づけられたワタクシだけど、人の運命って本当に最後までわからないですね…。(-。-)y-゜゜゜
小室しかり、押尾、田代、のりPー、しかり・・・、
最近では、岡村がウツにかかったとか??
矢部と岡村の違いって、やはり精神的な強さ?いい加減さ?なんですかね。
どーまる
2010年10月05日 21:13
下積みが出来るって事は、下から眺めるってイメージ
ですが、逆に言えば総体的、俯瞰的、客観的に
それが見える「おいしいポジション」だって
いう事に、意外と気がついていない人がおおい。

今回の文章はそれを再認識させてくれますね。
2010年10月06日 20:22
自然にそう思えたからそうなったのか?
それともそうなる結果だったからそう思えたか?
という疑問があるわけですが、じつはどちら同じで
ふと思う「胸騒ぎの予感」が未来を作るのです。>武術家さん。

そうそう!
私のBLOGを読んでれば成功間違いなしだw
っていうかね。予感が結果を呼ぶのです。>きらきら

映画では、
パニックのとき不敵な笑顔っていう男は絶対に死にませんよ。
でもそういう男は死なないかわりに世間的な勝ち組じゃなくて
アウトサイダーですw個人的には好きですけどね。>ららあさん。
2010年10月06日 20:29
興奮したら思ってること成功間違いないサインです。>シェリーさん。

困難に対する対処の姿勢、
小さな出来事に対する対処の仕方、
細かいお金に対する使い方、
そんな些細なことが、大きな事件よりもじつは人生を造っていくのです。>おみつさん。

下積み不要論のホリエモンが、今は下積みですよねw>シャトーマルゴさん。

岡村のうつってね。
いろんな生活の失望が重なったのではないかな?
たぶん失恋が引き金だと思われる。>おののさん。

そうなんですよ。
下積みが美味しいポジション
ピンチがアタックチャンス。
同じなんですけど、じつは真理なんですよね。
いわゆる。難有り有り難しって意味でしょうか?>どーまる様。
ポメラニアン
2011年06月17日 21:15
僕も多分その類かもです!
神様が与えてくれた障害とかこうでないと面白くないとか考えてしまうので(笑)
2011年06月18日 23:34
ヒルトンホテルの創始者のヒルトン氏曰く、
「私はベルボーイがホテル王になったのではない」
「ホテル王の私が、ベルボーイから始めたのである」
ということです。>ポメラニアンさん。

この記事へのトラックバック

  • 困難はサクセスストーリーの一部

    Excerpt: まいど。 以前メルマガか?ブログで引用させてもらったブログ記事。 http://bloom.at.webry.info/201009/article_6.html この中のどこが「心の.. Weblog: Kのブログ racked: 2010-10-28 23:34
  • 成功者の一つの共通点

    Excerpt: 私は多くの成功に関する考察を書いている訳ですが、 結局、成功者には、一つの共通点があり、 それを知らないと、成功の方法論は、絵に描いた餅になります。 Weblog: BlueBloomBlog racked: 2015-12-08 20:22

プロフィール

QRコード